少数精鋭で重賞制覇をめざす

年1-2頭の出資で重賞制覇をめざす一口馬主のブログ。※当ブログに掲載されている写真やテキストはキャロットクラブの許可をいただき転載・引用しています

9月12日(土) キャロットクラブの注目馬

9日にキャロットクラブの1次募集が終わり、年に1度のお祭りも終了。あとは来週の抽選結果を待つだけとなりました。

 

締め切りの前日に公表された中間発表では、多くの馬がリストアップされ、応募総数は昨年を上回るほどの勢い。私のように年に1-2頭出資の零細ならばまだしも、5-6頭は確保したいという方にとっては、頭が痛い状況。母優先権かよほどの抽選運を持っていないかぎり、頭数を確保することは年々難しくなっている印象です。

 

正直なところ、ここ最近は数年前と比べてずいぶん募集価格が高くなったな……と個人的には感じているのですが、それでもアッという間に売り切れてしまうのですから驚きです。クラブ側も、これほどの盛況に内心はギョッとしているのではないでしょうか。

 

脚が4本ありさえすれば売れる、などと揶揄されることもしばしばですが、本当にそんな状況なのかもしれませんね。

 

 

さて。アヌラーダプラの抽選除外で個人的にはほとんど興味がなくなってしまった土曜競馬ですが 笑、キャロットクラブからは3頭の2歳新馬がデビュー予定。さっそく陣営のコメントをチェックしてみましょう。

 

まずは、中京5Rでデビューする エターナルピースから。

 

クラブ発表の厩舎コメント

20/9/9  和田郎厩舎

  • 9日は美浦南Wコースで追い切りました(53秒9-39秒2-12秒2)。「先週の除外は非常に残念でしたが、最近の出馬状況から考え得ることだったので致し方ないと受け止め、気持ちを切り替えて調整にあたっていました。次走の目標をどうするか検討し、クラブ、牧場とも相談した結果、現状のこの馬の特性を活かしたほうがいいと思いましたので、中山ではなく中京に組まれている1400m戦へ向かうことにしました。いつスイッチが入っても不思議ないという感じで、且つ力もあるものですから、今は短めの条件のほうが馬にとっても走りやすいと思います。調整のほうは先週と同じく、テンションに気をつけて単走追いにしました。そういう馬なので乗り手も気を遣うのですが、今朝もコントロールはできていたようですし、満足いく追い切りができたと思っています。鞍上は、ウチの厩舎の馬によく乗ってくれていてコミュニケーションもしっかりとれ信頼できる柴山ジョッキーにお願いをしてあります」(和田郎師)12日の中京競馬(2歳新馬・芝1400m)に柴山騎手で出走を予定しています。

 

 

当初は先週の新潟開催で福永騎手を背にデビュー予定でしたが、あえなく除外。コメントにもあるように、最終的には7ハロンの距離にこだわり、関東馬ながら中京に遠征してのデビューとなりました。ただ、日曜の中山1600mの新馬戦には、同じ厩舎の馬がエントリーしていますから、仕方がなく2頭を振り分けたというのが実情かもしれません。

福永騎手が騎乗停止のため鞍上は柴山騎手に決まりましたが、新馬の手綱を託すのであれば、1度は追い切りに乗せたほうがよかったのでは?というのが個人的な感想。

柴山騎手はこの馬のためにわざわざ中京まで行ってくれるようですから、期待はしてくれていそうですが……予定騎手の騎乗停止、レース除外と、馬にちょっとツキがありませんね。

もともと先週にデビューする予定でしたから、馬自体は仕上がっていると思いますが、どうでしょうか。

  

 

中京5R △9エターナルピース

 

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続いては、中山5Rでデビューする2頭。

 

クラブ発表の厩舎コメント

ブラウシュヴァルツ

20/9/9  黒岩厩舎

  • 9日は美浦南Wコースで追い切りました(67秒0-51秒4-38秒4-12秒2)。「今朝、小野寺ジョッキーに手伝ってもらい3頭隊列の2番手を進み直線で併せる追い切りを行いました。5ハロン67秒半くらいのペースで進んでいた先頭の馬が最後に踏ん張れなくなったのでその馬を交わし、後ろから来るシーズンズギフトと体を並べて伸ばす内容でした。前向きに走れていて、先に抜け出す形になっても気持ちはしっかりと維持できていました。緩さがある分、手前をスムーズに替えないところは見られましたが、少し強めに指示すると替えることはでき、その後も促せば動いてくれます。完成途上ですが、その分だけ伸びしろがあって今後期待できると捉えていいのではないでしょうか。そういう現状ですが、しっかりとトレーニングを積んできて力を出せると思えるので、良い走りを期待しています」(黒岩師)12日の中山競馬(2歳新馬・芝2000m)にルメール騎手で出走を予定しています。

フェアビアンカ

20/9/9  伊藤大厩舎

  • 9日は美浦南Wコースで追い切りました(68秒5-52秒8-38秒7-12秒5)。「先週に続き、今週もコースにて追い切りを行いました。同じ新馬の馬と組み、今回はフェアビアンカが前で受ける形にしたところ、問題なく対応できていましたし、動き的に気になるところはありません。他馬に来られても変に馬沿いが悪くなったりすることもなく、上手に走れていました。450キロほどで線の細さというか薄い体をしていますが、エイシンフラッシュ産駒らしい体とも言えるものなので、気にしすぎることはないのかなと思えます。追い切り後にはゲートに寄って手開けで出したところビュンと出られていましたし、当日戸惑わなければ悪くない形で競馬ができるはずです。想定では1~2頭除外が出るかもしれない状況にあることがわかりましたので、無事に出走確定して、いい競馬をさせてあげられればと思っています」(伊藤大師)12日の中山競馬(2歳新馬・芝2000m)にM.デムーロ騎手で出走を予定しています。

 

 

ブラウシュヴァルツは、メインの紫苑Sに出走する シーズンズギフトと同じく、黒岩厩舎+ルメール騎手のコンビ。それだけでも期待は高まりますが、追い切りでも年長馬を相手によく動いており、500キロ近い大型馬でありながら、初戦から力を出せそうな気配。師は『完成途上』とあくまで慎重なコメントですが、いきなり好勝負が期待できそうです。

 

いっぽうの フェアビアンカは、ゲート試験合格直後に福島で使うプランもありましたが、大事をとって仕切り直しに。再入厩後は追い切り3本のみで、基本的には天栄仕上げですが、水準級の時計は出ており、悪くない状態で出走できそうです。

デムーロ騎手+ゲート練習に手こずったという経緯から、スタートに少し不安が残りますが、スムーズにレースの流れに乗ることができれば、上位争いも可能でしょう。

 

 

中山2R ◎5ブラウシュヴァルツ ▲7フェアビアンカ

 

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最後は、紫苑Sで重賞制覇に挑む シーズンズギフト

 

クラブ発表の厩舎コメント

20/9/9  黒岩厩舎

  • 9日は美浦南Wコースで追い切りました(65秒4-50秒8-38秒2-12秒2)。「今週の競馬に備えて今朝追い切りをかけています。今日も3頭隊列でシーズンズギフトは一番後ろから追走するようにしました。思惑よりも前の馬との距離が少し近くなって折り合いを心配したのですが、多少の力みはあるけれどそれでも隊列からはみ出ることなく我慢ができていて、追い出しを待てていました。気持ちの昂ぶり、操縦性がこの馬の課題ですが、調教の段階ではそれほどでもなく、春よりも成長を感じさせます。それはやはり根本的に体が良くなっているからだと思うんです。前回減らしていたということもありますが、今週の計測では490キロの体をしていて、競馬のときは前走から少なくともプラス10キロくらいで出せそうです。数字に反映されているくらい体はしっかりとしていて、かつ、太目感はありません。トモをはじめ力がついてきているから上体が起きて体全身を使って走れるようになっているのではないかと考えられます。春はそのあたりの成長がまだ追いついていなくてハミに乗りかかるフォームで前輪駆動の走りをしていましたから、当時のイメージから2000mの距離に不安を感じる人も多いと思います。正直、我々も実際のところ蓋をあけてみないとわかりません。今回のレースが今後の方針を決めることになると言っても過言ではないので、ぜひともいい走りを見せてもらいたいです」(黒岩師)12日の中山競馬(紫苑S・牝馬限定・芝2000m)にルメール騎手で出走を予定しています。

 

 

秋華賞へ向けての重要なトライアル競走ですが、今年は7つのクラブから出走馬がエントリーしており、特に一口馬主業界では注目を集めるレースになりそう。

また、スカイグルーヴの主戦を務めるルメール騎手が、こちらに乗ることになるとは意外でしたが、夏競馬の勢いでは戸崎騎手>ルメール騎手といった感も。今回の乗り替わりがどちらの馬にプラスになるかは、結果が出るまで判りません。

実績的にはオークス3着馬のウインマイティーが最大のライバルになりそうですが、本番を占う意味でも、得意の中山コースならば負けられないところ。

管理する黒岩厩舎+キャロットクラブは、昨年のパッシングスルーに続く連覇がかかっていますから、OurBloodの代表としてがんばって欲しいですね。

 

 

中山11R ◎16シーズンズギフト

 

※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています