11日の土曜日は、キャロットクラブの スルーセブンシーズと シャーレイポピーが紫苑Ｓに出走します。
クラブ発表の厩舎コメント
スルーセブンシーズ
21/9/9 尾関厩舎
- ８日は美浦南Ｗコースで追い切りました（６９秒０－５３秒８－３８秒１－１１秒４）。９日は軽めの調整を行いました。「土曜日のレースに備えて水曜日に追い切りました。直接跨って感触を確かめてもらえればと思い大野を背にして、パートナーに対して先行しました。先週しっかりとやってあったので７０－４０くらいをベースにして併せられればと考えていたのですが、体調がいい分、気もいいので、前半から良い脚取りで駆けていましたね。それでいて後ろから馬が来るとまた伸びたことから、結果的には体を並べて終いを動かすというものではなく、先行し、そのまま先着という内容になりました。当初の予定とはやや異なるものの、ジョッキー騎乗だったのでこうなることも想定していましたし、後ろから来るのを待つために抑えて窮屈にさせることにならず、ノビノビと走れたことはむしろ良かったのかなとも感じています。見た目だけでなく本人の感触も良かったようですよ。追い切り後のカイバ食いも良く、いい状態で送り出せるのではないかと見ています。あとは抽選だけが気がかりだったので、無事に通ってくれと思いつつ確定を待ったところ、結果的には抽選はなく無事に出走できることになりました。オークスでは思うような結果を得ることができませんでしたけれど、夏を充電期間に充てたことで良くなったところもあるので、良い競馬をしてくれることに期待をしています」（尾関師）１１日の中山競馬（紫苑Ｓ・牝馬限定・芝２０００ｍ）に大野騎手で出走いたします。
シャーレイポピー
21/9/8 石坂厩舎
- ８日は栗東坂路で追い切りました（５４秒４－３９秒１－２４秒７－１２秒２）。「今朝は坂路で単走の追い切りを行いました。先週コースで併せ馬を行いしっかり負荷をかけていますし、輸送のある今週は終い重点にサラッと伸ばしただけですが、思ったとおりのいい追い切りができました。これでしっかり仕上がったと思います。２０００ｍの距離や初めてのコースなど未知の部分はありますが、いいチャレンジになるよう努めていきます」（石坂師）１１日の中山競馬（紫苑Ｓ・牝馬限定・芝２０００ｍ）に鮫島駿騎手で出走を予定しています。
スルーセブンシーズは、19年の紫苑Ｓを制した半姉の パッシングスルーに似た中山巧者。オークスは舞台が合わなかった印象なので、得意コースならば巻き返せるのではないでしょうか。
いっぽうの シャーレイポピーは、距離の克服がカギになりそうです。
余談ですが、このレースには元出資馬ルヴォワールの半妹 エクランドール(サンデーＲ)もエントリーしているので要注目です。
中山11R ▲1スルーセブンシーズ △6シャーレイポピー
-----------------
また、この日はキャロットクラブの2歳馬4頭がデビュー予定。まずは、中京4Ｒに出走予定の ナミュールから。
クラブ発表の厩舎コメント
21/9/8 高野厩舎
- ８日は栗東坂路で追い切りました（５５秒１－３９秒７－２５秒７－１２秒３）。「今朝は坂路で追い切りました。斜め前ぐらいに１頭馬を置いてそれを見ながら単走という形です。無理せず上がり重点ですが、反応は良かったですし、これでいい仕上がりになったと思います。まだ背中などは力がつききっていませんが、キャンターに行くととてもいいバランスで走れますし、どっしりした気性もいいので、初戦から期待したいですね。馬体重は現状４４０キロです」（高野師）１１日の中京競馬（２歳新馬・牝馬限定・芝１６００ｍ）に川田騎手で出走を予定しています。
最後まで スリーパーダと最優先を迷った、個人的な期待馬。
最終的には勝ち上がりを重視して手堅い スリーパーダを選びましたが、もし当時デビュー直前だったヴェールアップが、もう少し調教で動いていたら、こちらを選んでいたかもしれません。
追い切りも動いていますし、鞍上に川田騎手を迎えて確勝ムードです。
中京4R ◎4ナミュール
-----------------
続いては、中山4Ｒにエントリーしている ミッテルライン。
クラブ発表の厩舎コメント
21/9/8 和田郎厩舎
- ８日は美浦南Ｐコースで追い切りました（６５秒５－５０秒６－３７秒１－１１秒６）。「概ね仕上がりつつある状態なので、当該週の追い切りではそこまで求める必要はないと考えて、単走で動かしました。もちろん、やらなさすぎるのも良くないので、ある程度動かしつつもテンションをあげないように配慮して終いを伸ばしてあります。自分からハミを取れるようになっていたので、重ねてきたことでいい方向に変わってきているかなと思えますね。先週ゲートを出ることも確認できているので大丈夫だろうと思っていますが、今週最終確認を行ってより良い形で実戦へ臨めればと思っています。他で課題をあげるとするとバランス面でしょうか。今朝の調教では大丈夫だったものの、プレッシャーがかかると右モタれを見せることがありますから、実戦のタフなシチュエーションに何とか上手く対応してくれたらと思っています」（和田郎師）１１日の中山競馬（２歳新馬・ダ１２００ｍ）に永野騎手で出走を予定しています。
ずっとポリトラック主体で調教されており、負荷の面で物足りなさを感じます。小柄な牝馬なので減量騎手の起用は良いと思いますが、タフな中山コースよりは、先週除外されてしまった新潟コースの方があいそうな印象。
中山4R △5ミッテルライン
-----------------
最後は、中京5Ｒでデビューする サーマルウインドと リゴレット。
クラブ発表の厩舎コメント
サーマルウインド
21/9/8 奥村武厩舎
- ８日は美浦坂路で追い切りました（５４秒０－３９秒１－２５秒３－１２秒４）。「先週の競馬は想定段階からかなりの頭数が予定していたのでかなり厳しい抽選になると想像はしていたのですが、できれば予定通りに使いたかっただけに除外は残念でした。ただし、こればかりは仕方ないので切り替えて対応しています。先週しっかりとやったこともあり、追い切り後はテンションが上がり、カーッとしていたんです。これ以上の高揚は避けたいと思い、先週までに本数も含めてそれなりにやれていましたので、週末の調教では時計を出しませんでした。そのうえで今朝、半マイル５４秒くらいでサッと動かしています。オーバーワークにならないように気をつけ、整える程度にコントロールしながら追い切ったのですが、唸るくらいの手応え、行きっぷりでした。相変わらず動きはいいのですが、課題もありまして、やはりまわりから影響を受けやすく、追い切りでも体を並べると耳を絞るようなところがあります。そこから前に行ったり、後ろに行ったりと逃げるような行動を採るところまではしないのですが、気性面の課題はありそうなので、そのあたりに対して上手くアプローチしていく必要はあると感じています。レースに関してですが、中山のマイル戦も考えたもののそこだと川田ジョッキーが乗れないということでしたが中京だと都合をつけてくれました。課題のある状況にあることから良いジョッキーにお願いできるに越したことはなく、また、前向きなところを考えると１４００ｍの始動がベターとも思えますので、中京へ向かいます」（奥村武師）１１日の中京競馬（２歳新馬・芝１４００ｍ）に川田騎手で出走を予定しています。
21/9/8 羽月厩舎
- ８日は栗東坂路で追い切りました（５２秒２－３８秒１－２５秒４－１３秒１）。「先週の除外は残念でしたが、幸いその影響もなく引き続き順調に調整が進められており、今朝は坂路で追い切りを行いました。古馬を追走して最後は併入という形で、ほぼ馬なりでビシッとはやっていませんが、もともと先週使うつもりだったのでこれで十分です。あとは初めての実戦に行ってどんな走りを見せてくれるかですね。鞍上は松山騎手に依頼をしました」（羽月師）１１日の中京競馬（２歳新馬・芝１４００ｍ）に松山騎手で出走を予定しています。
サーマルウインドは、予定していたレースを除外されてしまい、1週スライドしての出走ですが、2週前の追い切りでは古オープンを相手によい動きをみせており、仕上がり面に不安はなさそう。ドレフォン産駒の大型馬だけに、切れ味勝負よりは、早め先頭から押し切る形があいそうです。
リゴレットも除外→スライド出走組なので、仕上がり面に関しては問題ないでしょう。こちらもドレフォン産駒で、サーマルウインドほど見栄えのする馬体でありませんが、ピリッとした雰囲気があるので、距離適性に関してはこちらの方が上かもしれません。アルフレード、フィリアプーラの半妹ですから、血統的にも要注目です。
中京5R ◎3サーマルウインド ▲5リゴレット
※この記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬の中から注目馬をピックアップしています
