今週末は豪華4重賞が行われ、キャロットクラブからは各レースに有力馬がエントリー。
・ファルコンS・・・アブソルティスモ、ヴェスターヴァルト
・中山牝馬S・・・コントラチェック(出資馬)、フィリアプーラ
・フィリーズレビュー・・・アヌラーダプラ(出資馬)
・金鯱賞・・・サートゥルナーリア
クラブとしては重賞4勝を、個人的には重賞2勝を挙げるチャンス。さすがにそう上手くはいかないでしょうが、それでも期待が持てる顔ぶれが揃いました。
出資馬の晴れ舞台を現地で観戦できないのは大変残念ですが、社会状況を考えれば、開催されるだけでも有難いと感謝しないといけませんね。
それでは、さっそく陣営のコメントをチェックしておきましょう。まずは中京メインのファルコンSに出走する2頭から。
クラブ発表の厩舎コメント
アブソルティスモ
20/3/11 藤沢和厩舎
- 11日は美浦南Wコースで追い切りました(68秒8-53秒9-39秒7-12秒8)。「先週に引き続き今週の追い切りにも跨らせていただきました。併せ馬でペアを組んだのがムーンクエイクでした。相手のほうが動けるし、力むということでアブソルティスモが前でムーンクエイクが後ろという隊列でしたが、実質単走のような形になりました。それでも特に気になることはなく、リズムよく駆けることができていましたよ。先生と相談して、今回のレースはある程度前目からと考えているものの、1400mで楽に前に行けるタイプというわけではないと思います。中京で勝たせてもらった時のほうが頭数は少なかったし、ペースも遅かったのであの時なら楽に先頭まで行けたかもしれませんが、1400mに短縮される分とレースの格が上がる分だけ簡単ではないでしょう。枠の並びや自分の馬がどうかはもちろんのこと、他の馬の出方にもよるかと思います。もちろん前目の意識で臨みますが、構える経験も積んできた馬なので、その時の状況を見てできるだけいいと思える形の競馬をさせてあげられればと考えています」(丸山騎手)14日の中京競馬(ファルコンS・芝1400m)に丸山騎手で出走を予定しています。
ヴェスターヴァルト
20/3/11 加藤征厩舎
- 11日は美浦南Wコースで追い切りました(67秒6-52秒0-38秒9-12秒3)。「先週の時点でだいぶ上がってきて前回よりもいいと思える動きであることを確認できていましたので、当該週はコースに入れて体を使わせて動かし、整えてあげられれば大丈夫かなと見ていました。レースでの騎乗依頼をかけた菱田が美浦まで乗りに来ましたので彼を背にして、前に馬を置いて直線で伸ばす形の追い切りを行いました。菱田の感触も悪くなく“落ち着いて走れていて乗りやすい馬ですね”と言っていましたよ。そう感じてくれたのはいいことですが、前回が特にそうだったように競馬へ行けば結構燃えてくるので、レースでいかにリズムよく走れるか。そして、前回のように脚を使えるかがポイントになってくるでしょう。2戦目で悔しい負けを喫した相手のビアンフェもエントリーしているこのレースですし、あの時のリベンジを果たしたいですね。もちろん相手はビアンフェだけではありませんし、良い競馬になってほしいと期待しています」(加藤征師)14日の中京競馬(ファルコンS・芝1400m)に菱田騎手で出走を予定しています。
7ハロンの重賞らしく、スプリンターもマイラーもエントリーしており非常に多士済々。
ダービー馬レイデオロの半弟として注目を集める アブソルティスモは、血統面から考えれば、同じクラブのダイワメジャー産駒 レシステンシアと同じくらいの活躍をしても不思議ない良血馬。それだけに、この時期に2勝を挙げているとはいえ、陣営も出資者もけっして満足はしていないでしょう。
前走のクロッカスSでは開幕集の馬場で切れ負けした印象もあるだけに、今回は積極的な立ち回りからスピードとパワーで押し切りたいところです。
いっぽうの ヴェスターヴァルトも、母はクラブで活躍したサンブルエミューズで、厩舎、クラブ双方に縁のある血統馬。さらに、母からは貴重な桜花賞馬キョウエイマーチの血を受け継いでおり、出資こそしていないものの応援している、というクラブ会員も多いことでしょう。
これまでの成績からマイルよりはスプリントのほうが向く印象ですが、おそらく7ハロンがベストディスタンス。そのうえ先行力もありますから、1枠2番は願ってもない好条件。展開などが上手くかみ合えば、ベスト条件で最高の結果が出たとしてもまったく不思議ありません。
中京11R ◎9アブソルティスモ ▲2ヴェスターヴァルト
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続いては、中山メインの中山牝馬S。なお、コントラチェックについては別エントリーがアップされていますので、文末のリンクからそちらをご覧になってください。
クラブ発表の厩舎コメント
フィリアプーラ
20/3/11 菊沢厩舎
- 11日は美浦南Wコースで追い切りました(73秒5-57秒5-41秒7-12秒9)。「先々週、先週とある程度しっかりと動かせていましたし、それ以外の日にも入念に動かしてきましたから、当該週は強い負荷をかけるというよりは諸々の確認をしつつ整える調教にしようと考えました。それで、3頭で隊列を組み、フィリアプーラを真ん中に入れました。直線でも横に並べるのではなく、縦のまま。意図的に少しゆっくり目のラップを刻みながら動かしましたが、我慢が利いていて、最後までリズムを崩すことなくかけることができていましたから印象はとても良かったですよ。小さな不安明けではありますが、いい充電期間になってか、雰囲気はいいと感じています。念のため東風Sに登録しましたが、中山牝馬のほうが53キロで出られますし、今のところは予定通り中山牝馬Sへ向かうつもりです。トップハンデの馬とは3キロ、コントラチェックとは2キロの差の恩恵をもらえていますし、上位に食い込んでくれたらと期待をしています」(菊沢師)14日の中山競馬(中山牝馬S・牝馬限定・芝1800m)にヒューイットソン騎手で出走を予定しています。
ターコイズSの後に軽く脚元に不安が出ましたが、無事に目標のレースに出走がかないました。
マイルがベストな印象ですが、重賞勝ちのある中山コースに高い適性を持つだけに、展開次第では当然出番がありそう。
重賞ウイナーながら53キロとハンデにも恵まれましたから、降雨の影響で先週の日曜日のような差し馬に有利な馬場になれば、チャンスはさらに広がります。
中山11R ▲2フィリアプーラ
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています