無傷の4連勝をかけてチューリップ賞に出走したキャロットクラブの レシステンシアは惜しくも3着という結果。
しかし、黒星を喫してしまったことで本番へ向けて黄色信号が点灯!?と思うのは早計でしょう。
敗れはしましたが、スローペースに落としてしまうと切れる馬にやられてしまうというウイークポイントが判ったことは、あくまで本番への予行演習と考えれば、むしろ収穫だったとみるべき。トライアルを上手に使ったともいえます。
この敗戦を本番で生かすも殺すも鞍上次第、ということにはなりますが、桜花賞戴冠へ向けて一歩前進したと前向きに捉えてもよいのではないでしょうか。
さて。日曜日は中山競馬場で弥生賞が行われますが、キャロットクラブからのエントリーはありません。ただし、クラブに縁のある血統馬 ワーケア(現役馬ダイアナブライトの半弟)と、オーソリティ(ロザリンドの仔=シーザリオの孫)が出走を予定していますので、こちらの走りには要注目ですね。
いっぽう、阪神メインの大阪城ステークスにはキャロットクラブから大挙3頭がエントリーしていますので、さっそく各陣営のコメントをチェックしてみましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
グローブシアター
20/3/4 角居厩舎
- 4日は栗東坂路で追い切りました(56秒0-41秒1-26秒6-13秒1)。「今朝は最終調整ということで坂路でサッと馬なり程度に時計を出しました。ちょっと力みがあるのか、まだ左右のバランスがもうひとつのようでしたが、北海道に放牧中にウィークポイントになっていたトモの付け根の状態は悪くありません。肩付近は電気治療などでしっかりケアをして走りのバランスが整うように気をつけていますので、なんとか実戦でスムーズに走れればと思います」(滝川助手)8日の阪神競馬(大阪城S・芝1800m)に浜中騎手で出走を予定しています。
センテリュオ
20/3/4 高野厩舎
- 4日は栗東坂路で追い切りました(53秒1-38秒5-24秒7-12秒0)。「今朝も坂路で単走、終い重点に時計を出しています。先週もしっかり追い切っていますが、その後のカイバ食いも良好でしたし、今朝も遠慮せず時計を出せました。楽な手応えで好タイムをマークしていますし、言うことのないコンディションです。このまま無事レースを迎えられればと思います」(高野師)8日の阪神競馬(大阪城S・芝1800m)に川田騎手で出走を予定しています。
20/3/4 中内田厩舎
- 4日は栗東CWコースで追い切りました。「今朝もジョッキーを乗せてCWコースで併せて追い切りました。『だいぶバランスが良くなってきて最後までしっかりと走れていた』と感触を伝えてくれましたし、帰厩当初に比べてだいぶ状態は上がってきていますね。まだちょっと体が重い感じはしますが、今日のひと追いでまた良くなってくるでしょうし、ひと息入った後でも悪くない状態で競馬に向かうことができそうです」(中内田師)8日の阪神競馬(大阪城S・芝1800m)に藤岡佑騎手で出走を予定しています。
キャロット3頭の中で、単純に手配したジョッキーを比較してみると、川田騎手を用意した センテリュオが最も期待されているようにもみえますが……どうなのでしょうか。
ただ、成績をみてもわかるように センテリュオと川田騎手のコンビはこれまで2戦2敗。あまり相性が良いとは言えません。
過去4勝をすべて異なるジョッキーで挙げているように乗り難しいタイプではなさそうですが、ジョッキーで人気になることを考えてしまうとちょっと気になりますね。
他の2頭についても、更新コメントから グローブシアターはまだ体調が万全ではなさそうですし、一方の ジェシーもあくまで休み明けの叩き台といったニュアンス。
重賞並みの好メンバーが揃っているということもあり、勝ち負けまでは少し厳しいかもしれません。
阪神11R △4グローブシアター △5センテリュオ △6ジェシー
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続いては、中京5Rで初勝利を目指す アステロイドベルト。
クラブ発表の厩舎コメント
20/3/4 池江厩舎
- 4日は栗東坂路で追い切りました(52秒3-38秒6-24秒6-12秒0)。「今朝は西村淳騎手を乗せて坂路で併せて追い切りました。先週しっかりと負荷をかけていますし、今週は促す程度の内容でしたが、終いまで楽な感じで動けていました。ジョッキーも『ハミにモタれたり、トモの緩さは感じましたが、それでも動き自体は良かったです』といい感触だったようです。いいコンディションで向かえそうですし、距離延長もプラスに出てほしいですね」(池江師)8日の中京競馬(3歳未勝利・芝2200m)に西村淳騎手で出走を予定しています。
募集時の写真では背中の造りが気になり個人的には好みのタイプではありませんでしたが、池江厩舎とそれなりの価格でかなりの人気を集めていたと記憶しています。
これまでは期待されたほどの結果を残しているとはいえませんが、使いながら良化をするタイプのようにみえるので、まだまだこれからでしょうか。
前走後にジョッキーから気性に関するコメントが出ていたので、若手騎手への乗り替わりで不安な部分もありますが、距離延長で決め手不足をうまくカバーすることができれば、メンバー的にも勝ち上がれるのではないでしょうか。
中京5R ◎13アステロイドベルト
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています