メールドグラースの快挙からはや1週間が経過し、今週は豪国GI コックスプレートにキャロットクラブから クルーガー、リスグラシューの2頭が挑戦します。
いっぽう、国内では豪華メンバーが揃った天皇賞に注目が集まりますが、前日の土曜日に行われるGII スワンSにもキャロットクラブから2頭がエントリー。さっそく陣営のコメントをチェックしておきましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
トゥザクラウン
19/10/23 池江厩舎
- 23日は栗東CWコースで追い切りました。「今朝もCWコースで併せ馬を行っています。調教駆けする馬には遅れる形となってしまったのですが、あと1頭にはきっちりと先着してくれました。動きも悪くなく、息の入りも特に問題ありませんでした。抜かれた時に少しフワッとするところもあったようですが、レースではブリンカーを着用する予定ですし、しっかりと集中して走ってくれるでしょう。体も少しずつ絞れてきており、休み明けでもいいレースを期待しています」(池江師)26日の京都競馬(スワンS・芝1400m)に福永騎手で出走を予定しています。
ムーンクエイク
19/10/23 藤沢和厩舎
- 23日は美浦南Wコースで追い切りました(68秒9-53秒4-39秒8-12秒3)。「先週に続いて上野ジョッキーに跨ってもらいウッドチップコースで併せ馬を行いました。先導してくれたフラットレーをめがけて体を並べていき、良いフットワークで駆けることができていたと思います。欲を言えばキリがないですし、さらに求めたいところではありますが、まずは無事に復帰させることが一番大事です。久しぶりでもあるため簡単ではないでしょうが、前走はスタートで立ち遅れたこともあり度外視できるものでもあると思いますから、流れに乗ってこの馬らしい走りを見せてほしいと願っています」(津曲助手)26日の京都競馬(スワンS・芝1400m)に藤岡佑騎手で出走を予定しています。
今年はGiホース3頭が出走しますが、いずれもこの舞台がベストというタイプではなく、メンバー的にはやや低調な組み合わせ。重賞未勝利馬の ダイアトニックが鞍上込みで人気になっているのも頷けます。
2頭のキャロット勢のうち、まず ムーンクエイクは昨年の京王杯SCを制したようにこのメンバーでも上位の実績を誇りますが、主戦のルメール騎手が騎乗しても成績が安定しないように、とにかく乗り難しい馬。
出資馬 コントラチェックの半兄だけに何とか頑張って欲しいところですが…長期の休み明けで、しかもテン乗りのジョッキーでは、陣営のコメントにあるとおり"まずは無事に復帰させること"が今回のテーマでしょうか。
いっぽう、良血馬 トゥザクラウンも7ハロンの距離を使われるようになってから成績が安定したように、今回の距離はベスト。しかし、京都コース、休み明け、ともに成績が芳しくないことが懸念材料。
2走前に小差の好走歴があるように能力的には重賞でも足りそうですが、どちらかといえば暮れの阪神カップで期待したくなるタイプです。
阪神11R △9トゥザクラウン △12ムーンクエイク
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また、これまで3頭の2着馬(アユサン、レッツゴードンキ、メジャーエンブレム)がのちの桜花賞馬に輝いているという出世レース・アルテミスSには、キャロットクラブから サンクテュエールが出走予定。
こちらも陣営のコメントをチェックしておきましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
19/10/23 藤沢和厩舎
- 23日は美浦南Wコースで追い切りました(70秒2-54秒6-40秒2-12秒1)。「今週の追い切りはクリストフを背にして3頭併せの一番後ろから進んで直線内から伸ばしたところ、しっかりと動けていたように思えました。アクションは良く、クリストフの感触も良かったようですよ。前回は初めての競馬とあって物見をしてふわっとするようなところがありましたし、まだ全力で走り切ったという感じではなかったと思います。評判馬も参戦するようですが、前走よりも今回のほうがよりいいのではないかなと思えますから、楽しみにしています」(津曲助手)26日の東京競馬(アルテミスS・牝馬限定・芝1600m)にルメール騎手で出走を予定しています。
ルメール騎手は、同厩舎でスワンSに出走する ムーンクエイクではなく、今回はこちらに騎乗するようですね。
それだけでも期待の高さがうかがえますが、このレースにはデビュー戦で圧巻のパフォーマンスをみせた リアアメリアがいますから、そう簡単には勝たせてもらえそうにありません。
ただ、スローペースをうまく好位で追走し、ライバルよりひとあし先にスパートできればノーチャンスではないと思います。
東京11R ○8サンクテュエール