少数精鋭で重賞制覇をめざす

年1-2頭の出資で重賞制覇をめざす一口馬主のブログ。※当ブログに掲載されている写真やテキストはキャロットクラブの許可をいただき転載・引用しています

募集価格の差にも重要なヒントが -19年募集馬検討3-

前回に続き、私が"母馬出資者優先権"を持っている募集馬の検証です。

 

『19年募集馬検討2』では エルミラドール18 について触れましたが、今回は ペルレンケッテ18

 

それでは、さっそくチェックしてみましょう。

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母ペルレンケッテは、ディープインパクトの初年度産駒で募集価格は2800万。祖母プンティラは代々名前の頭文字がPで統一されている(Pライン)ドイツ産馬。独オークスを制した重賞ウイナーです。

 

母ペルレンケッテは現役時代に3歳から5歳まで走り4勝をマーク。準オープンを勝つことはできませんでしたが、1番人気に支持されたことがあるようにファンからは高い評価を受けていました。

 

ただ体質的に弱いところがあり、育成時代には夏バテを起こしてしまいデビューしたのは年が明けた3歳2月。同年の秋には疲労と胃の炎症のため約10ヶ月間休養しています。

 

また、ふだんからテンションが高く地下馬道で興奮してしまうなど繊細な面もあり、勝ち星はすべて7ハロンと血統から連想されるイメージよりも短い距離を使われました。

 

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*音に敏感だったようでレースではメンコを着用していました

 

私の出資馬はとにかく体質の弱い馬が多く、ほとんどが10戦もせずに引退しています。ペルレンケッテも例外ではありませんでしたが、それでも頑張って16戦も走ってくれたのですからアタマが下がります。キャロットでの初勝利をプレゼントしてくれた馬という意味でも、個人的にはとても印象に残っている馬です。

 

さて、そんなペルレンケッテの血を受け継ぐ仔たちですが、1番仔(ペルネッティア)と2番仔(バンデアミール)はやはり体質的に弱い面を抱えている様子。体質の弱い馬はどうしてもデビューが遅くなりますから、そのぶん勝ち上がりのチャンスは減ります。カタログの立ち姿からは想像できませんが、ペルレンケッテ18 もこの点には注意が必要でしょう。

 

ただ、カナログ写真の馬体は、ボリューム満点で非常に見栄えがします。特に逞しい前腕の筋肉が目を引き、ダートもこなせるパワーがありそう。測尺のサイズも申し分ありません。

 

馬体や母のイメージから活躍の場は短距離になりそうですが、管理するのが安田隆厩舎ならばむしろベストマッチではないでしょうか。母を管理した音無厩舎のところにいかなかったのは不思議ですが、それでも安田隆先生が手を挙げてくれたのであれば期待できそうです。

 

見てわかる良さはそのまま価格にも反映されているようで、例えば血統(母父ディープインパクト)や競走実績が似ているローズノーブルの仔と比較してみると、17年産はローズノーブル > ペルレンケッテ という価格順でしたが、18年産は逆転していることが判ります。預託厩舎の違いにも要注目。

 

ペルレンケッテ17(父ロードカナロア、萩原厩舎):募集価格4000万

ローズノーブル17(父ロードカナロア安田隆厩舎):募集価格5000万

*共に母の2番仔

 

ペルレンケッテ18(父エピファネイア安田隆厩舎):募集価格3000万

ローズノーブル18(父エピファネイア、宗像厩舎):募集価格2600万

*共に母の3番仔

 

ローズノーブル17=ジュビリーヘッド が早々にデビュー勝ちを決めた事実からも、募集価格と牧場&クラブサイドの評価が無関係ではないことがうかがえます。

 

今のところペルレンケッテ以外はまったく兄弟が走っていないファミリーなので価格は高いと言わざるを得ませんが、それは牧場&クラブサイドからの期待の表れと捉えることもできそうです。