少数精鋭で重賞制覇をめざす

年1-2頭の出資で重賞制覇をめざす一口馬主のブログ。※当ブログに掲載されている写真やテキストはキャロットクラブの許可をいただき転載・引用しています

気になった関西馬たち -20年募集馬検討2-

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さっそくですが、前回に続き今回は関西馬編です。

 

なお、詳しくは関東馬編の中で触れていますが、今年の募集馬の中に個人的なお気に入りは見つかりませんでした。そのことを前提として、お楽しみいただければ幸いです。

 

 

~出資にあたっての個人的NG条件~

 

・価格が高騰するGIホースの下

・希少=例年よりも高額?なディープインパクトキングカメハメハ産駒

・個人的なNG厩舎へ入厩予定馬

・母の初仔は慎重に

 

 

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今年の募集馬の中で、断トツの問題児の登場です。

とにかく、脚捌きのクセが強すぎ!

動画をみて唖然とした人も少なくないと思いますが、父ハーツクライ似ともいえる外弧歩様ぎみの前脚はご愛嬌。驚くべきは左後ろ脚の捌きで、着地点が大きく内側に切れ込んでしまっています。いかにも、見えている地雷と騒がれそうなタイプ。

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この歩様で、はたして真っすぐに走ることができるのでしょうか?募集する以上は、問題なしというのが、クラブサイドの見解なのだとは思いますが……。

しかし、このまま何も良いところがないネタ馬としてご紹介した訳ではありません。

歩様の悪さを差し引いても注目すべきは、その牝系の素晴らしさ凱旋門賞2着馬 シーオブクラスをはじめ、近親にはイタリアの重賞ウィナーが目白押し。日本でも従兄にあたる ワーケアが活躍中で、本馬を除くファイナルスコアの仔は、いずれもセレクトセールで1億円オーバーの高額で取引されています。

それに比べると、本馬の募集価格4400万円はずいぶんと安く感じますが、これはあくまでもクラブ価格。もし、今年募集されているハープスターの仔や、シンハライトの仔がセールに出たとしたら、一体いくらの値がつくでしょうか?おそらくクラブの募集価格=1憶円では、とても落札できないでしょう。それと同じ理由で、セールの落札価格とクラブの募集価格は、やはり別物と考えるべき。

結局のところ、この募集馬の判断のしどころは、素晴らしい牝系に価値を見出して11万円を投資できるか否か。あくまで個人的な推測ですが、おそらく安くはないこの価格で募集する以上、たとえ未勝利で引退したとしても、 ロザリンドやアスティルのように、仔がクラブで募集される可能性は十分にあると考えます。

もちろん、不安をよそにファイナルスコアの19自身が競走馬として大成しても不思議ではありませんから、いろいろな意味で目が離せない馬であることは間違いありません。

 

 

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バランスの良い立ち姿が目を引くアビラの19は、半兄に ジェベルムーサや カテドラルがいる良血馬。これまでは一貫してSS系の種牡馬が付けられてきましたが、ここにきてはじめて非SS系種牡馬のモーリスを迎えて誕生したのが本馬になります。

動画で見せた脚捌きはかなり柔らかくて好印象。クビや体全体をリズムよく使えており、なかなかの運動神経の良さを感じさせます。ただ、カタログのコメントに『ダートでの可能性にも期待』とあるように、少し力任せに走るような面が見られるのかもしれません。また、預託先が安田隆厩舎ですから、おそらくスピードタイプで距離には限界がありそうです。

これまでの母の仔は牡馬の活躍ばかりが目立ちますが、はじめて非SS系の種牡馬を迎えて、そのあたりに変化が生じるのか、注目したいですね。

 

 

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桜花賞キョウエイマーチのスピードを受け継ぐ、貴重な牝馬がラインナップされました。母の サンブルエミューズも桜の大舞台に駒を進めた活躍馬で、自ずと本馬の目標も3歳春の仁川となるでしょう。

母の初子 ヴェスターヴァルトは、ノヴェリスト産駒ながらファルコンSで3着に好走しており、母系からはかなりのスピードのアシストが期待できそう。

動画では、前脚、後脚ともに完歩の大きいダイナミックな動きをみせており、レースでもストライドの大きい走りでターフを駆け抜ける姿を見せてくれそうです。

ただ、ストライドの大きさを生かすにしては胴の長さが短めで、体の造りの傾向が若干一致していない点は気になります。あとは、本馬とは直接関係ありませんが、1つ年上の半姉が、8月から体調を崩して未だに舎飼休養が続いている点も、気なる人にとってはマイナスでしょう。

それでも、根強いファンがいるキョウエイマーチの一族ですし、価格も手ごろですから、かなりの人気を集めそうな予感がしますね。

 

 

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最後を飾るのは、安心と信頼のシンハリーズ。募集価格も手ごろですから、今年も大抽選会は必至でしょう。

シンハリーズ自身はさすがに高齢の域に入ってきましたが、本馬のデキを見るかぎり、まだまだ健在といった印象です。

個人的にもシンハライト、アヌラーダプラと、この一族には大変お世話になっていますから、今年も候補からは外せません。

 

 

 

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