「関東馬」「関西馬」「高額馬(4000万以上)」という三部構成の最後は、募集価格4000万円以上の高額馬編になります。
このあたりになると、回収メインというよりは、価格が高くても夢がみたい、という出資スタンスになるでしょうか。
なお、基本的には、OurBlood狙いのため、牝馬のピックアップが多めとなります。
~出資にあたっての個人的NG条件~
・価格が高騰するGIホースの下
・個人的なNG厩舎へ入厩予定馬
・母の初仔は慎重に
・個人的な好みとして、カナロアとモーリスの仔はややNG
いまキャロットクラブで最も勢いのあるキョウエイマーチの一族。
馬体のサイズ感もよく、動画で尾を振る仕草から気性面ではピリッとしたところがありそうですが、動きは上々です。
ただやはり早熟傾向のあるエピファネイア産駒ですから、3歳いっぱいで7000万円を稼ごうと思うと、回収のハードルはかなり高いといわざるをえません。あと預託先の厩舎は、好き嫌いが分かれそうですね。
26. ケイティーズハートの21
誰の目にもよく映ると思うので、あえて多くは書きませんが、窮屈なところのない好馬体の持ち主で、伸びやかな歩様も好印象です。
ただ、兄のエフフォーリアは、サンデーサイレンスの3x4クロスがスピードの起爆剤でしたが、こちらが持っているのはHaloの4x7という極めて薄いクロス。これで、父サトノクラウンに不足しがちなスピードを補えるかどうか。
あとは、開腹手術歴があるので、馴致の遅れや、再発の可能性といったリスクと付き合っていくことになります。
サイズ感よく、動画で見ると胸前の筋肉と、ボリュームのあるトモが目を引きます。個人的に、ルヴォワールでお世話になった手塚厩舎という点も○。
ハービンジャーx母父ゼンノロブロという配合ですから、スピードが足りないかもという懸念はあります。
あとは、値付けが1000万くらい間違えたのでは!?というくらい、価格は強気です。
余談ですが、リリサイドの一族はリスグラシューの活躍が目立つだけなので、個人的にはあまり魅力を感じていません。
41. シークレットスパイスの21
馬体の造りよく、歩様も上々ですが、黒岩厩舎といえば、牝馬かセン馬の活躍が目立つ厩舎。
牡馬だけに、厩舎の特徴と噛みあっていない点が、不安要素として思いあたります。
この馬には関係ありませんが、大きなところを狙うという意味では、国枝厩舎の牡馬や、池江厩舎や清水久厩舎の牝馬なども、不一致によるマイナスと捉えています。
冒頭でも触れたように、個人的にロードカナロア産駒は好みではないので出資対象外なのですが、この馬は馬体のよさが目に留まりました。
厩舎もよく、価格に目をつぶれば楽しめそうですが、コントラチェックの母優先をもっているだけに、個人的な優先度は低め。
56. アルアリングスターの21
目につく欠点のない良い馬だと思いますが、個人的にハーツクライ牝馬は当たりハズレが大きく、かつ選ぶのが難しいと感じています。ルヴォワールに出資した時も、リスグラシューはずれ→代わりに1.5次で出資、という流れでした。
あと気になる点としては、母こそ活躍馬ですが、Familyをみるとそれほど活躍馬の多い牝系ではないところと、やはり手術歴ですね。
66. リスグラシューの21
高嶺(高値)の花なので出資する予定はありませんが、遠くから応援しています笑
もし血統やカタログなどを見ずに、動画だけで馬を選んだとしたら、私はこの馬を一番手に挙げると思います。それくらい、馬体も動きも好みです。
前後から見ると、少し脚捌きにクセがありますが、この程度ならば問題ないと思います。
ただ、セールに出なかったこと、そして預託先が母の池江厩舎でも、活躍した兄の須貝厩舎でもない、という2点を踏まえると、やはりさく癖がネックになっているような気がしてなりません。
スリーパーダの旋回癖もかなりやっかいですから、悪癖持ちのジャッジは慎重に行いたいところです。(スリーパーダの募集時には、今年のような悪癖の情報公開はありませんでした)