土曜日に行われた重賞・青葉賞を制したのは、シーザリオの孫にあたるシルクHCのオーソリティ。
母ロザリンドはキャロットクラブの所属馬で未勝利引退でしたが、今回の重賞制覇で改めてシーザリオの血脈が優秀であることが証明されました。
エピファネイアの初年度産駒からも桜花賞馬が出たように、直仔だけではなく孫の世代からも活躍馬が出ており、この血の勢いはしばらく止まりそうもありません。キャロットクラブに縁のある血統で、今後も募集馬が期待できますから、引き続き目が離せませんね。
さて、土曜日は9頭が出走して2勝となかなかの成績だったキャロットクラブですが、日曜日は3頭だけと頭数は控えめ。
まずは、東京11R スイートピーSに出走する アクロアイトから、陣営のコメントをチェックしてみましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
20/4/29 大竹厩舎
- 29日は美浦南Wコースで追い切りました(53秒1-38秒7-12秒3)。「今週はレース当該週ということもあり、水曜日に追い切っています。先週に引き続き、併せる形で追い切ったところ、比較で優劣の差はそこまでなかったですね。ただ、以前なら、正直ほぼほぼ劣のほうだったところ、同等に動けているということは悪くないと言えるでしょう。明らかに良くなったと強調できる部分があるわけではありませんし、不思議という感覚すらあるくらいですが、実戦を経てこうやって動けるようになってくるのですから、馬も成長してくれているのだろうなと思います。同じ3歳牝馬同士とは言えオープンクラスのレースになるだけに大きなことは言えませんが、先々につながる走りを見せてくれたらと思っています」(大竹師)5月3日の東京競馬(スイートピーS・牝馬限定・芝1800m)に丸山騎手で出走を予定しています。
アクロアイトは、父がハーツクライ、母が米国GI2勝馬という良血馬。デビュー戦を快勝した後に一息入れて、2連勝でのオークス出走権獲得を目指します。
重賞掲示板組が何頭かおり、さすがに楽なメンバーではありませんが、キャリアの浅さをカバーできるくらいの上昇度とポテンシャルがあれば、好走も可能ではないでしょうか。
実践を一度使われたことでケイコの動きも変わってきたようですから、伸びしろは大きそうです。
東京11R ▲16アクロアイト
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続いては、京都5Rで2勝目を目指す ファーストフォリオ。
クラブ発表の厩舎コメント
20/4/29 須貝厩舎
- 29日は栗東Pコースで追い切りました。「今朝は畑端騎手に手伝ってもらい、ポリトラックコースで併せて追い切りました。先週坂路で追い切った時は馬場が深いせいかバランスを崩すような感じの走りになっていたのですが、軽いポリトラックだと馬なりで手綱を持ったまま余裕のある手応えで動けていました。ジョッキーは『道中で遊ぶようなところはありましたが、動きは良かったと思います』とのこと。テンションも引き続き高くなってきていませんし、いい競馬を期待したいと思います」(須貝師)5月3日の京都競馬(3歳1勝クラス・芝1400m)に川田騎手で出走を予定しています。
冒頭でも紹介したシーザリの血を継ぐ ファーストフォリオ。
前走は良馬場だったとはいえ時計を要する芝コンディションでしたから、430キロ台と馬格のないまだ成長途上の馬にとっては、いかにも不向きだった印象。開幕してまだ間もない芝コンディションで、改めて期待したいところです。
牝馬にあまり活躍馬がいない一族とはいえ、血統面のポテンシャルを考えれば、1勝クラスで足踏みはできません。
京都5R ◎15ファーストフォリオ
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています