今週の日曜日には牡馬クラシックの第1弾・皐月賞が行われますが、15日の水曜日にはリタタイシンの訃報という残念なニュースが届きました。
ナリタタイシンといえば、ウイニングチケット、ビワハヤヒデとの3強ムードだった93年の皐月賞馬。当時はまだ若手だった鞍上の武豊騎手がベテランジョッキー2人に挑むという構図からも関心を集め、引退するまでファンの多い馬でした。
奇しくも今年の皐月賞も3強ムードですが、キングヘイローが死亡した直後の高松宮記念で福永騎手が優勝したというケースもありますから、武豊騎手の手綱さばきにも注目ですね。
ナリタタイシン号のご冥福をこころよりお祈りいたします。
さて。日曜は皐月賞にこそエントリーがありませんでしたが、キャロットクラブからは計8頭の出走馬がスタンバイ。さっそく注目馬の陣営コメントをチェックしておきましょう。
まずは、中山7R 1勝クラスに出走する ソルドラードから。
クラブ発表の厩舎コメント
20/4/15 藤沢和厩舎
- 15日は美浦南Wコースで追い切りました(71秒2-56秒0-41秒9-13秒2)。「脚元のことがあるので、基本的には前脚への負担を軽減できる坂路で追い切るようにしていますが、今週の競馬を予定しているということで、実戦に近い形の調教を行っておきたいということで今朝は北村ジョッキーに跨ってもらい馬場での追い切りを行うことにしました。パートナーに対して先行し、終いまでじわっと伸ばす形を採ったのですが、動けていましたし、上がりの様子も問題なさそうです。気になることを強いてあげれば、体が若干立派かもしれないなとは思うものの、対応してくれる範囲内なのではないかと思います。あとは、気性的なことも含めてダートに対応できるかどうかということになるでしょう」(津曲助手)19日の中山競馬(4歳上1勝クラス・ダ1800m)にルメール騎手で出走を予定しています。
ダービー馬 レイデオロの半弟ということで大きな期待を背負ってデビューした ソルドラードですが、初勝利に手が届く寸前だった2歳の秋に剥離骨片が判明。戦線離脱を余儀なくされ、復帰後に未勝利を脱したものの、まだ1勝クラスにとどまっています。
ただ、キャリアは5戦とまだ浅く、昇級戦だった前走でもタイム差なしの3着に好走していますから、このクラスの卒業は時間の問題でしょう。
もっと上のクラスでの活躍が期待されている血統馬ですから、今回はダート替わりでどんなパフォーマンスをみせてくれるか、要注目です。
中山7R ◎11ソルドラード
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続いては、2頭がエントリーしている中山8R 隅田川特別。
クラブ発表の厩舎コメント
アランブレラ
20/4/15 尾関厩舎
- 15日は美浦南Wコースで追い切りました(65秒9-51秒4-37秒2-12秒6)。「今週末の競馬に備えて今朝追い切ることにしました。蓑島に乗ってもらい、ウッドチップコースに入って2勝クラスのガーデンコンサートという馬を2馬身ほど追いかけて、直線内から併せて強めに動かしていくという内容です。馬場の内目を回っているため時計はいつもより速くなっていますが、これは今回マイルも視野に入れているので、機動力重視の追い切りにしたいと考えてのことです。蓑島曰く“角馬場だとトモだけ手前を替えて不正駈歩になっていたけれど、速いところへ行けば問題なかったです。理想を言えば、ギアを上げるときに瞬時に切り替わるとよりいいですね…”といった話でした。トモの緩さに因るのだろうなとは思いますが、今回しっかりと調教を積め、1週前のときよりもまたひとつ良くなっているのではないかなと思えますし、態勢は整ってきていると見ています。最終的にどっちのレースにするかですが、今回行きっぷりは以前よりもいいなと思えていて、聞くところによると今回天栄でも意識して乗り方を変えていたようです。これまでの走りは体が伸びてちょっとダラーっとなりがちでしたが、上体をできるだけ起こしてハミを取り、トモを使えるようにできないかと意識していたようなので、完全とは言えないものの以前より行きっぷりが良くなっているでしょう。地方時代にマイルで思うように結果を出せていなかったかもしれませんが、中山最終週で馬場が荒れてきていることなども踏まえて、2000mよりはマイルを本線に考えてみたほうがいいのかもしれないなと思っています。一応相手関係等を見て、追い切り後の様子を今一度確認してから最終的に判断しますが、マイルのほうでライル・ヒューイットソンを確保してあります」(尾関師)今のところ19日の中山競馬(隅田川特別・芝1600m)にヒューイットソン騎手で出走を予定しています。
ショーンガウアー
20/4/15 黒岩厩舎
- 15日は美浦坂路で追い切りました(52秒6-39秒0-25秒4-12秒7)。「先週までコース追いを取り入れてしっかりとつくれていましたので、当該週の追い切りは坂路で行うことにしました。坂路2本で、1本目を70秒くらいで登り、2本目に3頭隊列の2番手を進んで併せる形で速い時計を出すようにしたわけですが、併入からやや先着くらいでフィニッシュできていて、時計的にも動き的にも満足いくものでした。入厩後、積極的に乗ってきて太目感はないと思えますし、いい状態で臨めると思います。今回は距離を短縮してみるので、もしかしたらブリンカーの着用を考えるかもしれませんが、これまでのチークでもまずまずの走りができていたので、明日の様子を見てどうするか決めて投票し、当日のレースへ向かいます。今回の鞍上は津村ジョッキーにお願いすることにしました」(黒岩師)19日の中山競馬(隅田川特別・芝1600m)に津村騎手で出走を予定しています。
共に乗り替わりとなる2頭ですが、手配したジョッキーを見る限りは、クラブの期待度は アランブレラの方が高そうです。
ただ、ショーンガウアーも アランブレラと同じく、今回が芝に戻して3戦目ですから、おそらく今回あたりが走り頃でしょう。
重くて時計の掛かる芝は、ダートから転戦してきた2頭には向きそうです。
中山8R ◎3アランブレラ ▲1ショーンガウアー
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています