日曜日は東西で注目の重賞が行われ、キャロットクラブからは3頭が出走予定。
さっそく陣営のコメントをチェックしてみましょう。まずは出世レースとして定着しつつある東の重賞・東京新聞杯から。
クラブ発表の厩舎コメント
クルーガー
20/2/5 高野厩舎
- 5日は栗東坂路で追い切りました(52秒4-38秒2-24秒7-12秒1)。「今朝も坂路で追い切りを行っています。相変わらず申し分のない動き、調教内容に関しては言うことがありません。先週の時点で548キロほどと、競馬に使っていた時に比べると少し増えているのですが、先週お伝えしたとおり見た目に太いという感じはしませんし、今日のひと追いでちょうど良く仕上がるでしょう。ここまでは順調に調整できましたから、休み明けでもいいレースを期待しています」(高野師)9日の東京競馬(東京新聞杯・芝1600m)にフォーリー騎手で出走を予定しています。
レイエンダ
20/2/5 藤沢和厩舎
- 5日は美浦南Wコースで追い切りました(68秒8-53秒8-39秒2-13秒1)。「先週に続いて今朝の追い切りにも乗せていただきました。正直に言うと、直線まではいい形で走れていて先週よりもいいなと思っていたのですが、直線では難しさを見せていました。直線の入り口までいい形で行けていたのに、前の馬に並びかけていこうとしてもなかなか並びかけていこうとしないんです。ゴール板過ぎにも並べていこうとしましたがなかなか進む気を見せず、気難しい面を見せていました…。先週に続いてこの馬の性格の難しさを感じています。過去のレースっぷりを見ていてもストレスのかかる競馬はあまり得意としていないのが明らかですから、理想はやはりスムーズに立ち回れることだと思います。もちろん、1頭で競馬をしているわけでもないし、展開もありますからすべてが思い通りにいくとは思っていませんが、スムーズということを特に頭に入れて競馬ができればと思っています」(丸山騎手)「今日はそれなりに動く馬を見ながら伸ばしてもらうようにしましたが、ちょっと気難しいところを見せていたようです。この馬は、行けと言われても行かない、行かなくていい時に行くという感じでシンプルではなく、とても難しいところを持っている馬なので、レース前にそのことを実感できているのは決して悪くないのではないかと思います。体調面で不安に思うことはありませんし、ぜひ力を発揮していい競馬を見せてほしいと期待しています」(津曲助手)9日の東京競馬(東京新聞杯・芝1600m)に丸山騎手で出走を予定しています。
ここ2年はリスグラシュー、インディチャンプと、後のGI馬が明け4歳の始動戦として選び優勝したレース。どちらもノーザン系クラブの所属馬という点でも共通しています。
ただ、今年は該当する馬が ケイデンスコールしかおらず、はたしてノーザンサイドが3度目を意識しているのか?は定かではありません。
さて、キャロットクラブから挑む2頭ですが、更新コメントからより状態の良さが感じられるのは クルーガーの方。"さすが"、"申し分ない"という言葉が並んでおり、体調はかなりよさそう。
この後に、再び豪州へ遠征するかはハッキリとしていませんが、いまのデキならば日本の重賞でも久しぶりに良いところがあるかもしれません。
いっぽうの レイエンダの方は、2週連続して追い切りで気難しさを覗かせたようで、陣営のコメントもあまり歯切れがよくありませんでした。
藤沢和厩舎がルメール騎手を抑えていなかった点からも、このレースに関する勝負気配はあまり高くないように映ります。
逆に、かなり早い段階からルメール騎手を抑えていたと思われる レッドヴェイロンの方からは、ここが勝負という気配が漂いますね。
東京11R ▲クルーガー 4△6レイエンダ
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続いては、西の重賞・きさらぎ賞に出走する トゥルーヴィル。
クラブ発表の厩舎コメント
20/2/5 斉藤崇厩舎
- 5日は栗東CWコースで追い切りました。「今朝は北村友一騎手に乗ってもらい、CWコースで併せ馬を行いました。追走する形から直線は内へ入り、最後はきっちりと先着。これでジョッキーにも感触を掴んでもらえたと思いますし、あとはレースまでしっかりとコンディションを整えていきます。先週くらいからカイバ食いも良くなってきていますよ」(斉藤崇師)「折り合いもスムーズで道中はリラックスして走ることができていました。ただ、直線でゴーサインを出した時、反応がすごく良かったわりに体をまだ使い切れておらず、チップに脚を取られるような感じの走りになっていました。まだこれからの馬だと思いますが、気持ちはちゃんと走る方へと向いていましたし、あとは実戦でそのあたりがうまく噛み合ってくれればと思います」(北村友騎手)9日の京都競馬(きさらぎ賞・芝1800m)に北村友騎手で出走を予定しています。
デビュー戦を快勝して連勝を目指す トゥルーヴィルですが、1週前のケイコでは厩舎の先輩でGI馬のクロノジェネシスに胸を借りており、かなり期待されている様子がうかがえます。
ただ、更新コメントにある『体をまだ使い切れておらず、チップに脚を取られる 』という点は気になりますね。
ご存じのとおり、いまの京都コースの芝はかなりタフでパワーを要しますから、相手関係もありますが、馬場の克服が1つのポイントになりそうです。
京都11R ▲3トゥルーヴィル
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また、この日は東京6Rでキャロットクラブから アクロアイトがデビュー予定。こちらも陣営のコメントをチェックしてみましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
20/2/5 大竹厩舎
- 5日は美浦南Pコースで追い切りました(51秒4-37秒1-11秒6)。「先週の追い切りは本馬場で行いましたが、ちょっともたついてしまいました。それに天候、馬場状態も違うので、今回は追い切り前のキャンターを本馬場で行い、慣らした後にポリトラックコースへ移って追い切ってみました。結果からすると、スピードを求められる分だけドタバタ感が目立っていたかな…と思いますが、形としては何とか整えられたかなという感じもしています。悩ましい状況に変わりはありませんが、しっかりと調整をしていき、実戦で少しでもいい部分を引き出せるようにしていきたいですね」(大竹師)9日の東京競馬(3歳新馬・芝1800m)に丸山騎手で出走を予定しています。
待望のデビュー戦を迎える アクロアイトですが、追い切りではまだ目立つ動きを見せておらず、陣営のコメントも控えめ。
ここまでデビューが遅くなったのも故障があったからではなく、 10月にようやく入厩した時に『焦っていいことはないというくらい、しっかりとしていない面が目立つ』と師がコメントをしていたように、成長を促すことが目的だった模様。
晩成タイプもいるハーツクライ産駒ですから、あまり心配は要らないかもしれませんが、少なくとも初戦からという感じではなさそうです。
東京6R △16アクロアイト
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています