少数精鋭で重賞制覇をめざす

年1-2頭の出資で重賞制覇をめざす一口馬主のブログ。※当ブログに掲載されている写真やテキストはキャロットクラブの許可をいただき転載・引用しています

未勝利引退について考える

毎年、この時期になると訪れる3歳未勝利馬の引退ラッシュ。

 

昨年、出資馬だったパストゥレイユも5戦未勝利という成績で9月にJRA登録抹消となりました。

 

 

"未勝利馬あるある"ではありませんが、パストゥレイユも成績から未勝利を勝ち上がれるだけの能力はあったと思います。

 

ただ、この馬の場合は初出走時に2回も抽選に外れ、東京芝1800mでのデビューとなったことが不運のはじまりでした。

 

ここで勝ち馬フィエールマンから0.1秒差の3着に好走してしまい、以降は似たような条件の左回り中距離戦ばかりを3連続で使われました。※引退レースは連闘

 

パストゥレイユの成績

18/9/1 新潟   3歳未勝利 小雨

1600
4 1
2
18
4
6 戸崎
54
1:36.1
(0.4)
34.0 428  
18/8/25 新潟   3歳未勝利

1800
6 4
8
18
2
4 津村
54
1:48.0
(0.3)
34.3 436  
18/7/29 新潟 牝) 3歳未勝利

2000
2 3
3
14
2
3 石橋
54
2:00.0
(0.3)
34.5 434  
18/5/12 東京 牝) 3歳未勝利

1800
4 7
14
17
1
5 ルメール
54
1:47.2
(0.5)
34.3 442  
18/1/28 東京   3歳新馬

1800
5 4
7
16
6
3 江田照
54
1:51.4
(0.1)
34.2 442

 

しかし、レースぶりを見る限りパストゥレイユの本当の持ち味は"小回りコース向きの機動力"だったように映り、おそらく札幌の芝1500mあたりに出走していれば勝ち上がれたのでは?と今でも思います。

 

あくまで仮説ですが、不向きな条件だったデビュー戦で好走したことで、かえって適性を見誤ってしまった、というケースかもしれません。

 

 

先日、惜しくも引退が決まってしまったキャロットクラブのマハーラーニーの成績をみて、似たような感想を抱きました。

 

マハーラーニーの成績

19/8/25 小倉 牝) 3歳上1勝クラス 小雨

1700
8 5
8
15
8
8 中谷
52
1:47.8
(1.3)
41.3 460  
19/8/10 小倉 牝) 3歳未勝利

1800
6 8
16
16
1
6 北村友
54
1:48.3
(1.3)
36.6 458  
19/6/30 中京 混) 3歳未勝利 小雨

2000
4 6
12
18
1
2 川田
54
2:03.5
(0.0)
35.9 454  
19/6/1 阪神 牝) 3歳未勝利

1600
4 6
12
18
1
3 レーン
54
1:36.3
(0.2)
34.3 460  
19/5/19 京都 牝) 3歳未勝利

1800
3 6
12
17
4
2 三浦
54
1:47.9
(0.2)
34.8 460  
19/3/3 阪神 牝) 3歳未勝利

1400
1 1
1
16
4
7 シュタルケ
54
1:27.3
(0.7)
37.7 450  
19/2/9 京都 混) 3歳新馬

1400
6 4
8
16
3
2 藤岡佑
54
1:27.7
(0.1)
38.3 456

 

マハーラーニーも未勝利を勝ち上がれるだけの能力を示しましたが、こちらはどの条件でも好走しまったことが命取りになってしまったような…。最後まで陣営がベスト舞台を見抜けなかった印象です。

 

 

また、未勝利で引退する馬の中にはデビュー戦が将来最高着順だったという馬も珍しくありません。

 

これは体質の弱い馬に多く見られ、デビュー戦は時間を掛けて万全の状態で臨めるが、以降はほかのクラブ馬との兼ね合いがあり、ほぼ事前に予定されたレースに"何とか間に合わせた"という状態で臨んでいるためだと考えられます。

 

 

もちろん運にも左右されますが、いずれにしても未勝利を勝ち上がるには"ギリギリ勝ち上がれる程度の能力"では厳しいということなのでしょう。