早いもので5月も最終週を迎え、日曜日には東京競馬場で競馬の祭典・日本ダービーが行われます。
桜花賞、皐月賞に続きオークスまで取り逃し、まさかの"春のクラシック全敗"という可能性が出てきた社台・ノーザングループ。はたして、最後の大一番で見事にリベンジすることができるでしょうか。
非社台・ノーザングループの生産馬から キタサンブラックや ゴールドシップのようなスターが誕生することは、いち競馬ファンとしては喜ばしいかぎりですが、やはりキャロットクラブの会員としては、社台・ノーザングループの巻き返しにも期待したいところです。
さて。土曜日のキャロットクラブは計7頭が出走を予定しており、東京メインの欅ステークスには、良血馬の トゥザクラウンが初ダートに挑みます。
それでは、さっそく陣営のコメントをチェックしてみましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
20/5/28 池江厩舎
- 27日は栗東坂路で追い切りました(53秒5-39秒0-24秒8-12秒2)。28日は軽めの調整を行いました。「水曜日は福永騎手を乗せて坂路で併せて追い切りました。なかなか絞り切れずまだ余裕残しの体つきなのですが、それでもジョッキーの話では『終いの反応も良く、しっかりと動けていた』とのことでした。休み明けの実戦がどう出るかというところですが、態勢は整ったと思うのでもちろんいい競馬を見せてほしいと思います」(池江師)30日の東京競馬(欅S・ダ1400m)に福永騎手で出走いたします。
芝だとどうしても切れ負けしてしまうという陣営の判断のもと、矛先をダート戦に向けてきた トゥザクラウン。
ただ、中間のコメントからは"喉の音が聞こえる""余裕残し"といったワードが並んでおり、今回は休み明けでまだ本調子ではないという印象も。
母がドバイWC2着馬のトゥザヴィクトリー、一族にサイレントディールなどがいる血統背景から、ダート替わりで一変する可能性を秘めていますが、520キロを越える大型馬だけに理想はひと叩きしてからでしょうか。
東京11R ▲7トゥザクラウン
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続いては、東京3R未勝利戦で初勝利を目指す ノーエクスキューズ。
クラブ発表の厩舎コメント
20/5/27 和田郎厩舎
- 27日は美浦南Wコースで追い切りました(67秒7-51秒7-38秒2-12秒6)。「先週はノーエクスキューズが先行して、後ろから来る馬が並びかけてくることを求めましたが、今回は逆の形を採りました。ただ、今回は先行した馬が結構速くなったため、早い段階から体を並べて一緒に伸ばしていくことができませんでした。質の高い調教をなかなか思うようにできずに歯がゆいのですが、この馬自身の動きは良く、モタれなどもないバランスの良い走りができていたので大丈夫と思いたいです。もちろん、実戦により近い、タフな形での確認ができなかったことに課題が残りますが、コンディションは良く、体も締まって見せるのでいい状態でレースへ向かえると思っています。今回はレーンジョッキーにお願いをしてありますので、良いレースを期待しています」(和田郎師)30日の東京競馬(3歳未勝利・芝1800m)にレーン騎手で出走を予定しています。
来週からは2歳の新馬戦がスタートし、3歳未勝利馬にとっては今がまさに正念場。一走ごとに短期放牧を挟むローテーションから、残されたチャンスはあと2-3戦といったところでしょう。
約半年ぶりの休養明けだった前走で小差の2着に好走した ノーエクスキューズは、すでに勝ち上がりに目途をつけており、今回はレーン騎手を確保して必勝の態勢。
他馬が近づいてくるとパニックになってしまうなど、まだ精神面にモロさを抱える現状ですが、能力を出し切れることさえできれば勝ち上がりは濃厚でしょう。
東京3R ◎12ノーエクスキューズ
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最後は、未勝利馬2頭が激突する京都3R。
クラブ発表の厩舎コメント
レミニシェンザ
20/5/27 羽月厩舎
- 27日は栗東CWコースで追い切りました。「今朝もCWコースで併せて追い切りました。先週しっかりと負荷をかけているので今週は終い重点の内容だったのですが、仕掛けてからの反応も良く、キビキビとしていい動きでした。前走から間隔が空いているため、レースまでにゲートの確認も行う予定です。今朝はブリンカーを外しましたが、レースでは今のところ着用する予定です」(羽月師)30日の京都競馬(3歳未勝利・芝1400m)に藤岡康騎手で出走を予定しています。
ジルジェンティ
20/5/27 橋田厩舎
- 27日は栗東坂路で追い切りました(54秒8-39秒5-26秒0-13秒3)。「今朝も坂路で単走の追い切りを行っています。先週51秒台を出すなどしっかりと負荷をかけていますし、馬なりでサッと調整程度の内容ですが、馬は順当に良化してきていますね。前走時よりも少し体重は減ると思いますが、細いというわけでもありませんし、力を出せる仕上がりで臨めそうです。減量の恩恵もある岩田望騎手を確保し、1400m戦へと向かわせていただきます」(橋田師)30日の京都競馬(3歳未勝利・芝1400m)に岩田望騎手で出走を予定しています。
昨年11月に、後の2冠牝馬 デアリングタクトと同じレースでデビューした レミニシェンザ。
初戦はいかにもはじめてのレースという感じで見せ場がありませんでしたが、デビュー前のケイコに跨った藤岡康騎手からは"素質は確か"とコメントされていました。
頓挫がありレース間隔は空いてしまいましたが、当時に比べれば未勝利戦のメンバーはずいぶん楽になっていますから、素質に心身の成長が伴っていれば、好勝負できるのではないでしょうか。
いっぽうの ジルジェンティは、ここ2戦ダートでマズマズの走りをみせていましたが、今回は久しぶりに芝のレースに戻してきました。
デビュー戦の内容は悪くありませんでしたから、このレースで掲示板に載り優先出走権を手にすることができれば、勝ち上がりもみえてきそうです。
京都3R ▲8レミニシェンザ ☆12ジルジェンティ
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています