今週の日曜日は、東京競馬場で牝馬クラシックの第2弾・オークスが行われ、キャロットクラブからは重賞ウイナーの サンクテュエールが挑みます。
それでは、さっそく陣営のコメントをチェックしてみましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
20/5/20 藤沢和厩舎
- 20日は美浦南Wコースで追い切りました(57秒9-42秒0-12秒8)。「この中間も、敏感になっていた背中の管理に細心の注意を払っていますが、その甲斐あってかだいぶ良くなってきたかなと思える状態にありますよ。普段の調教から体を使えていますし、その不安をそこまで抱くことなくレースへ臨めそうな気がします。今朝の追い切りは北村ジョッキーに手伝ってもらい併せ馬で終いを伸ばす形で行っています。馬場が重かった分だけ時計は遅いですが、動きは良く、乗り手の感触も上々のようでしたし、いい形でレースへ向かえるような気がします。天気予報は気になるところですが、前走ほどタフな馬場でなければと思いますし、良い性格の馬なのでこの舞台にも対応してくれるはずですから、巻き返してほしいですね」(津曲助手)24日の東京競馬(優駿牝馬・牝馬限定・芝2400m)にルメール騎手で出走を予定しています。
個人的にオークスといえば、4年前に元出資馬シンハライトが優勝した思い出のレース。昨年は現出資馬のコントラチェックが挑戦し9着という結果でしたが、やはりクラシックの雰囲気というのは格別なもの。残念ながら、今年は アヌラーダプラの戦線離脱により出資馬のクラシック参戦は叶いませんでしたが、また近いうちに実現できるよう邁進していきたいと思います。
さて。今年の牝馬クラシック戦線は デアリングタクトがアタマひとつ抜けている感じはありますが、桜花賞がかなり特殊な馬場だったため、まだ完全に勝負付けが済んではいないという見方もあります。
クラブと縁のあるエピファネイア産駒だけに デアリングタクトの二冠制覇という結末も決して悪くはありませんが、やはり現役のキャロット馬にも頑張って欲しいところ。
サンクテュエールは出世レースとして名高いシンザン記念の優勝馬ですし、東京コースに実績があることも強みです。血統的には12ハロンがベストというタイプではないかもしれませんが、最後の瞬発力勝負になりやすい東京コースならば心配いらないでしょう。
来週のダービーにはキャロットクラブの出走馬はいませんから、応援する側もこのレースに全力投球できそうです。
東京11R ▲18サンクテュエール
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続いては、東京6Rで2勝目を目指すフェルミスフィア。
クラブ発表の厩舎コメント
20/5/20 木村厩舎
- 20日は美浦南Wコースで追い切りました(67秒5-52秒8-38秒8-12秒9)。「間隔を空けながら使わせてもらっていますが、良くも悪くも変わらない状態でレースへ向かうことになりそうですね。理想を言えば、もっと立派になり、体も動きもより良くなってほしいですが、成長という点ではこれからなのかなと思わせる部分もあります。辛い表現をすれば、おつりはないのかなと思えるのが今の状態で、ちょっとしたことで疲れが出たり、皮膚病を抱えたりするものですから、ポテンシャルに見合うだけの体力が備わってほしいという思いはあります。それは長い目で見ていくことなので、今はできることに専念して調整しており、今朝は今週末のレースに備えて5ハロンでの追い切りを行いました。併せ馬を取り入れて終いにかけてじわっと伸ばしてありますし、レースへ対応できるだけの動きを見せてくれています。前走でもそうでしたがレースへ行くとちょっと力みが見られる馬です。ただ、今回はルメールさんが乗ってくれるということでその点の不安はそこまで持たなくてもいいのかなと思いますし、何とかいい走りを見せてもらい、今後の成長につながるレースになってもらえたらと願っています」(木村師)24日の東京競馬(3歳1勝クラス・芝1600m)にルメール騎手で出走を予定しています。
フェルミスフィアの母 フェルミオンは、自身の競走成績はそれほどでもありませんしたが、これまに産んだ6頭中5頭がJRAで勝ち上がっており、繁殖牝馬としては非常に優秀。初仔の ストレンジクォークがメイショウサムソン産駒だったように、けっして最初から種付け相手に恵まれたわけではありませんが、堅実に結果を残し、17年には交配相手に ロードカナロアが選ばれています。
兄姉に派手な活躍馬がいるわけではありませんが、出資時に大きく振り回すことなく、こうした堅実な母の仔に最優先希望を使うという戦略も、長く一口馬主を楽しむうえでは非常に有効だと個人的には考えています。
少し話が逸れてしまいましたが、エピファネイア X フェルミオンというキャロットクラブ血統のフェルミスフィアは、これまで3戦して着外はなく、まだ底を見せていません。今回は初の牡馬混合戦ということもあり、けっして楽な相手ではありませんが、秋に大きな舞台を目指すためにも、早いうちに2勝目を挙げておきたいところです。
東京6R ◎1フェルミスフィア
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3頭目は、京都4R 未勝利戦に出走する チェルヴィーノ。
クラブ発表の厩舎コメント
20/5/20 音無厩舎
- 20日は栗東坂路で追い切りました(53秒6-38秒8-25秒7-13秒2)。「今朝は坂路で併せて一杯に追い切りました。馬場があまり良くなくて時計が出にくい状態の中、頑張って動いていると思います。先週は芝1800mへ向かうとお伝えしたのですが、改めて調教師とスタッフと相談をした結果、少し距離が長いのではないかと不安があるということで、マイル戦に向かうことにしました。鞍上は同じく北村友騎手です」(生野助手)24日の京都競馬(3歳未勝利・芝1600m)に北村友騎手で出走を予定しています。
早期デビューができそうな立派な馬体と1800万円という手頃な募集価格から、募集時にかなりの人気を集めた チェルヴィーノ。それだけに、多くの会員がその走りに注目していることでしょう。
2歳6月のデビュー戦は3着とマズマズの結果でしたが、レース後に軽微な剥離骨折が判明。骨片摘出の手術を行い、今年の2月に戦線復帰しました。8か月ぶりの実戦だっただけに最後は一杯になってしまいましたが、ひと叩きされた今回は変わり身をみせてくれそうな雰囲気。
デビュー時に"一本調子なところがある"という話が出ていた馬だけに、少し距離を短くしたほうが良いのでは?という意見もありそうですが、まずはこの距離でどこまでやれるか注目しましょう。
京都4R ◎7チェルヴィーノ
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最後は、東京4Rにエントリーしている クロスキー。
クラブ発表の厩舎コメント
20/5/20 国枝厩舎
- 20日は美浦南Wコースで追い切りました(68秒4-53秒7-39秒8-12秒1)。「今週もハヤヤッコと組んで追い切りを行いました。相手を追いかけて終いを伸ばしてあって、時計は5ハロン68秒くらいとそこまで目立つものではないけれど、最後までしっかりとした脚取りで駆けられていて、いいですよ。先週でも良かったくらいの仕上がりで、状態は保てています。以前に比べれば馬にやる気があるし、この感じを競馬でも出せれば走りが変わってもいいはず。久しぶりの出走は簡単でないでしょうが何とかいい結果を出してもらいたいですね。空白になっていた鞍上ですが、今回は松山弘平ジョッキーにお願いすることにしました」(国枝師)24日の東京競馬(3歳未勝利・芝2400m)に松山騎手で出走を予定しています。
出資馬コントラチェックの半弟で、個人的に募集時から注目していた クロスキー。
この馬も一族特有の気難しさを持っており、デビューから2戦は走る気をみせずに凡走。この結果を受けて、3戦目を目指す前に去勢手術を受けました。
走る気をみせない馬に去勢が有効かは判りませんが、レース振りや兄姉の実績をみても、能力を出し切っての敗戦ではないことは明らか。ルメール騎手を手配しなかったあたり陣営も半信半疑のようですが、良い意味で期待を裏切る走りをみせてもらいましょう。
東京4R ▲6クロスキー
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています