今週の競馬は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため無観客で開催されます。20年以上競馬を見続けていますが、もちろんはじめての経験です。
現地観戦のため既に交通手段や宿を手配していたという一口馬主の方にとっては、まさに青天の霹靂。テレビで愛馬の頑張りを観て、少しでも傷を癒したいところでしょう。
ただ、競馬開催中止という最悪の事態だけは免れたと前向きに捉えて(ファンの立場からではなく、競馬サークルで生活している関係者のことも考えて)、週末の競馬を楽しみたいと思います。
さて。土曜日には海外で クリソベリルが出走するサウジカップも行われますが、JRA開催では、阪神メインの仁川Sにキャロットクラブから ノーヴァレンダが出走を予定しています。
さっそく陣営のコメントをチェックしておきましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
20/2/26 斉藤崇厩舎
- 26日は栗東Bコースで追い切りました。「今朝はダートのBコースに入れて単走、馬なりで軽く追い切りました。楽な手応えでしっかりとした動きでしたし、相変わらず元気いっぱいで疲れを見せることはありません。お伝えしたとおり名古屋大賞典にも登録をさせていただいたのですが、現在は補欠1番手。選出馬が1頭回避すれば出走できるという状況ですが、こればかりはどうなるか分かりませんし、今回は確実に出られる阪神の仁川Sへ向かわせていただくことにしました」(斉藤崇師)29日の阪神競馬(仁川S・ダ2000m)にシュタルケ騎手で出走を予定しています。
2歳時に全日本2歳優駿を制している ノーヴァレンダは、砂質は地方のダート向きなのですが、トビが大きいため、コース形状としてはコーナーが広い中央の競馬場が向くという難しいタイプ。
頭数などを考えると、できれば希望していた名古屋大賞典のほうに出走したかったところですが……白山大賞典、佐賀記念とどちらも3着どまりで賞金を加算できなかったことが悔やまれます。
3歳以降、中央のダートではどうもワンパンチ足りない成績が続いていますが、ゆったりと走れる10ハロンの距離は向きそうなので、これまで以上の結果が残せたとしても不思議はありません。
阪神11R ▲11ノーヴァレンダ
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もう一頭、阪神6Rで2勝目を目指す ジェネティクスもピックアップしておきましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
20/2/27 西村厩舎
- 26日は栗東坂路で追い切りました(53秒2-37秒3-23秒9-11秒9)。27日は軽めの調整を行いました。「水曜日は坂路でしっかりめに追い切りました。終いはビシッとやっていますが、2ハロンから23秒9-11秒9というのは驚かされます。休み明けでいくらか緩んだ感じはありますが、これだけ見ればスピードは抜けていると思うのでなんとか勝ち切ってもらいたいですね」(西村師)29日の阪神競馬(3歳1勝クラス・ダ1200m)に川田騎手で出走いたします。
募集時になかなかの人気を集めたサウスヴィグラス産駒で、成績からも2勝目を挙げるのは時間の問題でしょう。
追い切りの時計からも距離を戻して良さが出そうなタイプだけに、適鞍のここで何とか2勝目を挙げて、5月3日の端午ステークス(1400m)へと駒を進めたいところですね。
阪神6R ◎8ジェネティクス
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています