少数精鋭で重賞制覇をめざす

年1-2頭の出資で重賞制覇をめざす一口馬主のブログ。※当ブログに掲載されている写真やテキストはキャロットクラブの許可をいただき転載・引用しています

アヌラーダプラ フェアリーSは6着

出資馬の アヌラーダプラGIII フェアリーSに出走し6着という結果でした。

 

まだレースを見ていないという方は、こちらの映像をご覧ください。

 

 

3連勝での重賞制覇、そして桜花賞への出走をかけて臨んだレースですが、残念ながら人気を大きく裏切る結果となってしまいました。

 

当日は現地観戦をしてきましたので、ここで少しだけ振り返ってみましょう。

  

 

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鞍上がルメール騎手ということもありレースでは単勝2倍台の1番人気。ルメール騎手は前日に重賞制覇、当日にも1日3勝の活躍をみせるなど絶好調でした。一般の競馬ファンの目には、三浦騎手からの乗り替わりも鞍上強化に映ったのでしょう。

 

 

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*レース当日は1月とは思えないほど暖かく競馬日和。これで良い結果が出れば最高でしたが……

 

パドックに登場した アヌラーダプラは、当初こそ何かに驚いたのか立ち上がるような仕草をみせ観客を驚かせましたが、その後は落ち着いて周回できているように見えました。

 
 

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前走時はパドックで時折チャカつく仕草をみせましたが、今回は前走のようなことはなく、落ち着き具合としては、1戦目 >3戦目(今回)> 2戦目、といった印象。これならば、と思われましたが…。

 

  

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レースではスタートも決まり、折り合いをつけるために中団待機。道中の感じも悪くないようにみえましたが、勝負どころでの反応はいまひとつ。

 

 

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抜群の手ごたえで馬なりにまま先団に取りつくことができていたここ2戦とは違い、 最終コーナーでは早くも怪しげな雰囲気。

 

 

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直線で追い出すもいつものような伸び脚はみられず、前を捉えられないどころか、最後は後ろからきた馬にも交わされてしまいました。

 


ここ2戦とは明らかに違うレース振りから故障も覚悟しましたが、ルメール騎手のコメントによると、どうやら道中で力んでしまい能力を発揮できなかったようです。

 

クラブ発表の厩舎コメント

20/1/13  萩原厩舎

  • 13日の中山競馬では中団でなだめつつ進めて直線へ向うが、思うほどの伸びはなく6着。「競馬で初めて跨がるのでデビュー2戦と比較はできませんが、今日は道中に力んでいました。その影響か直線で思ったほど弾けず、最後は坂で疲れてしまいました。マイルも悪くはないだろうけど、その場合はもっとリラックスして走ってほしいですし、もうひとハロン短い方が競馬はしやすいと思います」(ルメール騎手)「落ち着きはあり、初コンタクトとなったルメールが上手に御しているのか、それとも馬自身が力まずにいられたか返し馬の雰囲気は悪くなかったように思えました。競馬を教えているところなので位置を取りに行くということにはならないのではないかとは思えたので、一気に差し込めるほどのポテンシャルの持ち主か否かが今回のポイントになるだろうと見ていました。そうでない場合の負け方も想像はできていたのですが、残念ながら実際そういう走りになってしまいましたね…。レースでは折り合いをつけられているようには見えるものの、ルメールに聞くと実際のところ力みがあったそうです。その力みと今のタフな馬場に消耗してしまい、伸び脚が見られなかったようです。これまでマイルは持たせられるようにと意識しつつ接し、1400mを選んだ前走もマイルのような競馬をイメージしながら乗ってもらい上手く行っていましたが、本質の部分が出てきてしまっているのかもしれません。ここで上手くいけば春の大舞台を意識できたのですが、今回の内容を踏まえるといろいろと修正していかなければいけないかもしれません。良い結果を出すことができず申し訳ありません」(萩原師)これまで先を見据えながら取り組んできて上手くいっていましたが、レベルが上がってくるにつれて求められるものも多くなってくるため、乗り越えるべき壁は高いと感じていました。それでもここをクリアしてくれるようであれば次は仁川の舞台を意識できるようになると見ていましたが、残念ながら道中の消耗が堪えて、いつものような伸びが見られませんでした。動きはいいものの柔らか味はそこまでない馬で距離に限界はあるのではないかと捉えていましたが、今回のレースを見るとそれが露呈してしまったような気がします。残念ではありますが、目標含めて軌道修正していき、改めて良い結果を出していけるようにもっていければと考えています。

 

 

結果は残念でしたが、とりあえずは故障ではなかったようなので、その点ではホッとしました。

 

コメントからは、どうやら入厩当初から危惧されていた気性面の懸念が現実のものとなってしまった模様。ただ、そうはいっても、やはり気性面も含めて馬の能力。今回のレース振りから、GIを口にするには アヌラーダプラはまだ力不足といった印象も。今後の成長に期待したいところです。

 

残念ながら、今回の結果で桜花賞戦線からは一歩後退。キャロットクラブからは レシステンシア、サンクテュエールと2頭の有力馬がスタンバイしていますから、コメントからも今後は無理にクラシックを目指すことはないように思われますが、どうでしょうか。今回の結果を踏まえ、陣営がどの路線へと舵を取っていくのか注目したいと思います。

 

 

最後は余談になりますが、個人的には、かつて同じく2連勝で重賞(17年紫苑S)に挑戦した元出資馬 ルヴォワールとまったく同じ結果になってしまいビックリ 笑。負傷のため主戦ジョッキーからの乗り替わりという点も同じでした。

 

ルヴォワールの時は調子もいまひとつでしたが、やはり乗り慣れた石川騎手ならばもう少し違ったレースをしたのでは?と思ったことをよく覚えています。一流ジョッキーへの乗り替わりとはいえ、やはりテン乗りで結果を出すことは難しいのでしょう。

 

また、2連勝後に重賞の壁に跳ね返されたという意味では、奇しくも姉ディーパワンサ、兄ガルヴィハーラと同じ結果となってしまいました。

 

 

三浦騎手を背に桜花賞出走というデビュー当初からの青写真は実現しそうにありませんが、桜花賞でこの馬の競走馬生活が終わってしまう訳ではありません。心身の成長と共に実績を積んでいけば、どこかできっと今回の悔しさを晴らすチャンスが、そしてGI出走の機会も訪れるでしょう。

 

もう一頭の出資馬 コントラチェックも、当初は中距離馬として期待され、オークス秋華賞に出走しましたが、いずれも良い結果を出せず。その後、気性面を考慮してマイル戦に矛先を向けたところ輝きを取り戻しましたから、個人的にはこういう結果が出てしまった以上、アヌラーダプラもあまり三冠路線にこだわる必要はないと思っています。

 

とりあえずはレースの疲れをシッカリと癒し、パートナーの復帰を待って仕切り直しですね。