私が"母馬出資者優先権"を持っている募集馬検証の第3回。
最後はGIホース・シンハライトの初仔です。
母の出資者のみならず、GI馬の初仔ということで募集前から非常に注目を集めていましたが、個人的には募集価格をみた時点で出資意欲がなくなりました 笑。
おそらく出資はしませんが、けっしてシンハライトや石坂先生へのご恩を忘れたわけではありませんので、念のためお断りしておきます。
それでは、さっそくチェックしてみましょう。
まず最初に目がいくのは、初仔とは思えない雄大な馬格と、1億円というこれまたスケールの大きい募集価格。
父、母共にはじめての仔だということを考えれば、規格外の値付けだと思います。
母シンハライトの活躍については皆さまご存じだと思いますので、ここではあえて触れません。
現役時代、小さく闘志の塊のようだった母は、募集当時から威嚇するような鋭い眼差しと、首さしからお尻にかけての背中のラインが非常に美しい馬体が印象的でした。
*シンハライトの募集カタログ写真
シンハライトの母系は、遡れば名馬ハイペリオンを輩出している名門で、輸入された母シンハリーズの仔は日本で活躍し成功しました。 (8代前のSeleneがHyperionの母)
シンハリーズの直仔だけではなく、日本で最初に出産したポロンナルワからも早々にオープン勝ち馬(ディーパワンサ )が出たように、このファミリーは今後さらに根を広げていきそうな勢いを感じさせます。母父ディープインパクトにベストマッチする種牡馬が現れれば、シンハライトの仔がブレイクしたとしてもまったく不思議ではありません。
いっぽう、シンハライト18のカタログ写真に目を向けると、母とはまったく異なる雄大な馬体が目を引きます。
初めて目にした時は、入会初年度(2008年)に募集されていたインペリアルマーチ(ネオユニヴァース X キョウエイマーチ)という馬を思い出しました。
私はキョウエイマーチが大好きだったので、最終的に出資したバルトーロとずいぶん迷ったことをよく覚えています。
募集当時から雄大な馬体だったインペリアルマーチは、548キロという馬体重で3歳の1月にデビュー。初勝利以外の勝利はダートで挙げたものですが、JRAで5勝をマークしてオープン馬として活躍しました。
この馬の活躍がとても印象的だったので、個人的には血統的なスピードの裏付けさえあれば馬格の大きさはそれほどマイナスにならないと考えています。活躍の場をダートだと割り切れば、むしろプラスにさえ映ります。
母の影を追わなければ、シンハライト18も迫力のあるダート馬として楽しめそう。
ただ、そう考えてもやはりネックになるのは募集価格。年に5頭くらい出資できる余裕があれば、1頭くらいこうしたチャレンジ馬がいてもよいと思いますが…年に1.2頭出資ペースの身としては怖くて手が出せません。
心の愛馬として陰ながら応援させていただくことになりそうです。