覚悟はしていましたが、とうとうこの日がやって来てしまいました。
新馬→ミモザ賞と快勝した時は、クラシック出走を夢みた出資馬ルヴォワール。
3戦目に予定していたフローラSを使えなかったあたりから運命の歯車が狂い始めました。
致命傷となる故障が左前脚に発生してしまったのは、3歳秋に体調不十分のまま出走した紫苑Sのあと。
膝あたりがコブのように腫れてしまった左前脚(画像は19年7月4日)
このコブが完治することはなく、以降はなんとか出走に漕ぎつけるも本来のパフォーマンスは発揮できず。
3歳春の輝きを取り戻せないまま無念の引退となってしまいました。
ルヴォワールは免疫力が低いという体質的な弱さがあり、競走生活の大半が治療に費やされました。ミモザ賞以降、万全の態勢でレースに臨むことができなかったことが本当に悔やまれます。
管理する手塚先生もこの馬の存在なしにフィエールマンを預かることはなかったでしょうから、さぞ無念なことでしょう。
個人的にも、この馬の雄大な馬体やダイナミックな走法が大好きで、とにかく競馬場でこの馬の走りをみることが本当に楽しみでした。
堂々たる立ち姿。関係者もトラックマンもこぞって晩成という評価でしたが…(写真は紫苑Sレース前)
志半ばでターフを去ることになりましたが、血統に裏付けされたポテンシャルの高さは、弟がGIホースになったことでも証明されました。
Our blood として夢の続きは仔に託したいと思います。
お疲れさまでした。ありがとう