31日の日曜日は、キャロットクラブの エフフォーリアが天皇賞・秋に出走します。
クラブ発表の厩舎コメント
21/10/27 鹿戸厩舎
- 27日は美浦南Wコースで追い切りました(86秒3-69秒3-53秒6-38秒5-11秒3)。「先週に続いて今週も武史を背にして追い切りました。今日は3頭併せの3番手から進み、直線は最内ではなく敢えて真ん中をつく形にして伸ばしてあります。時計的には全体で69秒ほどで、終い1ハロンのラップは11秒3。先週もラストは11秒3でしたが、同じでも今週のほうがより余裕をもってマークできていたように思えました。体は522キロで先週とほぼ変わらないですね。追い切りだけでなく、春よりも普段の調教の質を強化し、しっかりと動かしてきたうえでも減りませんでした。数字的には春よりも10キロちょっと増えていますが緩いという印象はありませんし、一番のポイントと見ている折り合い面もここまでのところ大丈夫なので、あとは実戦へ行ってどうかでしょう。強い馬が相手になりますから現状どれだけやれるのか、楽しみを持って週末のレースへ送り出せればと思っています」(鹿戸師)31日の東京競馬(天皇賞・秋・芝2000m)に横山武騎手で出走を予定しています。
実績ではコントレイル、グランアレグリアに大きく見劣りますが、この秋の3歳馬の活躍、そして皐月賞でちぎったタイトルホルダーの菊戴冠などが人気に拍車をかけ、堂々と3強の一角を形成。
古馬との対戦は初めてですが、ダービーの走破時計は、コントレイルのJC2着時よりも速い優秀なもの。時計面では通用するだけの下地があるといっても過言ではなく、この大一番でエピファネイア産駒が、ディープインパクト産駒の超大物2頭をまとめて負かすシーンが見られるかもしれません。
東京11R ◎5エフフォーリア
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また、この日はキャロットクラブから3頭の2歳馬がデビュー予定。まずは、阪神4Rに出走する ベルシャンテから。
クラブ発表の厩舎コメント
21/10/27 奥村豊厩舎
- 27日は栗東CWコースで追い切りました。「今朝は岩田望騎手に乗ってもらってCWコースで併せて追い切りました。半マイル53秒0、ラスト1ハロン12秒0というタイムで、思った以上に冷静に走れていました。ジョッキーは“気が良くてテンションが上がりそうなところはありますが、コントロールは利いていました”と話していました。ただ、手前はコロコロ替えていたので、まだ体幹などしっかりしきれていないところはあるようです。それでも初戦を迎えるに当たっては良い形で仕上がったと思いますし、力を出せる状態です」(奥村豊師)31日の阪神競馬(2歳新馬・芝1400m)に岩田望騎手で出走を予定しています。
母ベルディーヴァはクラブで3勝を挙げ、オープンでも3着の実績がある活躍馬。
父はルーラーシップですが、少しガムシャラに走ってしまう面があるらしく、この距離でのデビューとなりました。ただ、母はスプリント路線が主戦場でしたし、募集時の馬体や顔の流星から、母父であるダイワメジャー産駒のような雰囲気も。案外この距離は合うのでは?とみています。
鞍上の岩田望騎手は、巧い同期に技術面で少し差をつけられてしまった感じがしますが、来週は出資馬のスリーパーダの手綱もとる予定なので、がんばって欲しいですね。
阪神4R ◎14ベルシャンテ
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続いては、阪神5Rにエントリーしている セレステイブランコ。
クラブ発表の厩舎コメント
21/10/27 渡辺厩舎
- 27日は栗東坂路で追い切りました(52秒9-38秒2-24秒6-12秒4)。「今朝は坂路で併せて追い切りました。後半の最後の方の時間帯で馬場が荒れていたことを考えると時計は上々です。行きっぷりが良すぎるぐらいの前向きさですが、折り合いも徐々に付くようになってきました。ただ、どうも後ろを怖がるところがあるようで、つつかれるような形だとカーッと行ってしまうようです。そのあたりが実戦でどう出るかですが、能力自体はいきなりからでも期待できそうです。鞍上は今回松若騎手にお願いしました」(渡辺師)31日の阪神競馬(2歳新馬・芝1600m)に松若騎手で出走を予定しています。
母カニョットはアルゼンチンのGI馬ですが、まだ仔から目立った活躍馬が出ておらず、今のところは期待はずれといった雰囲気。
前年のハーツクライからディープブリランテと種付け馬のランクも一気にダウンし、牡馬で1800万円と募集価格もGI馬の仔とは思えないほどに下がりました。
ただ、ここまで価格が下がれば、勝ち上がることさえできれば十分に楽しめますから、初戦は着順よりも内容重視でよいのではないでしょうか。
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最後は、東京5Rに出走予定の ティズグロリアス。
クラブ発表の厩舎コメント
21/10/27 岩戸厩舎
- 27日は美浦南Wコースで追い切りました(69秒4-53秒9-39秒2-11秒6)。「今朝、美浦に来ていたクリストフに跨ってもらうことにしまして、3頭併せの真ん中に入れて動かしてあります。時計的には69秒半のラスト1ハロン11秒半くらいで伸ばしてありまして、クリストフに話を聞くと“ハンドリングは問題ないし、直線のフットワークも良かったよ”と言ってくれました。まじめで目立つほどの癖もないので心配はしておらず、あとは根本的な体力との兼ね合いだと思っていますが、クリストフ的には今週でも対応できそうということも言っていましたよ。週末には北村さんにも乗ってもらって坂路で半マイル54秒くらいのところから終いを伸ばしてもらっていますから、調整期間はやや短いものの対応できる状況になりつつあるのかなと見ています。あとはこの後の様子次第ですね。今日の追い切り直後の印象から今週行かせてもらおうかなと思っているものの、もう少しと思えれば来週にしてもいいでしょうし、ギリギリまで様子を確認したうえで判断していきます」(太田助手)31日もしくは11月7日の東京競馬(2歳新馬・芝1800m)にルメール騎手で出走を予定しています。
セレクトセールでクラブが購入した、岡田スタッド産のディープインパクト産駒。奇しくも、同じクラブ馬で未勝利引退となった ペルスネージュと、5月生まれの牝馬、ルメール騎手でデビュー、というところまでソックリ同じですが、こちらはどうなるでしょうか。
クラブで募集をかければ落札金は全て会員が払ってくれる訳ですから、走れば繁殖入りさせ、走らなけらば売却で、ノーザンFの懐はほとんど痛みません。ノーザンがどういう思惑で購入しているかは定かではありませんが、こうしたパターンは今後も続くでしょうから、要注目です。
東京5R ▲3ティズグロリアス
※この記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬の中から注目馬をピックアップしています