少数精鋭で重賞制覇をめざす

年1-2頭の出資で重賞制覇をめざす一口馬主のブログ。※当ブログに掲載されている写真やテキストはキャロットクラブの許可をいただき転載・引用しています

8月15日(土) キャロットクラブの注目馬

レースを翌日に控えた金曜日の夜に、栗東トレセン内で火災が発生。厩舎関係者は無事だったようですが、厩舎3棟が燃え、逃げ遅れた4頭の競走馬が命を落としてしまったようです。

 

厩舎関係者のご親族や、個人馬主の方などは安否が確認できるまで気が気でなかったと思いますが、個人的にも出資馬のヴェールアップがデビューを目指して金曜日に帰厩したばかりだったので、かなり心配しました。(キャロットクラブ所属馬は全頭の無事が報告されています)

 

木造の長屋で、馬房には藁が敷かれているわけですから、一度火の手が上がってしまうと延焼を食い止めるのは至難の業。厩舎の構造上、抜本的な解決策はないのかもしれませんが、JRAと厩舎サイドが上手く連携・協力して再発防止に取り組んで欲しいですね。

 

 

さて、夏の小倉開催がスタートし、今週からは久しぶりとなる3場開催。キャロットクラブから、2歳馬の スクウェアセイルが初日のデビュー勝ちを狙って小倉に出走しますので、さっそく陣営のコメントをチェックしてみましょう。

 

クラブ発表の厩舎コメント

20/8/13  坂口厩舎

  • 12日は栗東坂路で追い切りました(54秒7-39秒5-25秒2-12秒6)。13日は軽めの調整を行いました。「水曜日は坂路で併せて追い切りました。輸送も考慮してそこまで速い時計は出していませんが、余裕のある動きで順調に仕上がった印象です。想定の段階では除外の可能性もあったので心配しましたが、無事出走が確定しました。いい競馬を期待しています」(坂口師)15日の小倉競馬(2歳新馬牝馬限定・芝1200m)に川田騎手で出走いたします。

 

  

小倉のレースだけに鞍上が川田騎手というだけで勝ち負けできそうな雰囲気ですが、スクウェアセイル自身もここを目標に順調に調整されており、十分期待に応えられそうな様子。

トゥザワールド産駒はこれまでJRAで12勝を挙げていますが、そのうち9勝が1200m以下という実績ですから、坂口師が牝馬限定のこのレースを狙ってきたというのも頷けます。

 

余談ですが、スクウェアセイルは、昨年9月にあげた『早期デビュー馬を探せ』という記事の中で紹介した3頭のうちの1頭。この時期にデビューしてくれただけでも満足ですが、デビュー勝ちできるように個人的にも応援したいと思います。

 

 

小倉6R ◎13スクウェアセイル

 

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続いては、新潟4Rで勝ち上がりを目指す3歳馬 バンデアミール

 

クラブ発表の厩舎コメント

20/8/13  萩原厩舎

  • 「当初はブリンカー着用で臨む予定でしたが、念のためブリンカーをした状態でゲート確認を行ったところ、中でソワソワする素振りを見せました。皇成とも相談した結果、いい影響を与えないかもしれないということで、当日のテンション次第で着脱を検討できるチークピーシーズの着用を代わりに検討することにしました。レースは土曜日を選びました。天気予報を見ると確かではないものの土曜日の午前から雨が降り始めて日中降る可能性がありそうでした。日曜日の天候は微妙ですが土曜日一日かけてそれなりの量が降ると雨の影響で前が残りやすい馬場になることが考えられます。同じ雨模様だったとしても降り始めのほうがまだ影響が少ないはずです。また、喉の弱さが見られる状態なので、雨の降り始めは喉に潤いを与えてくれるのではないかということも見込めるので、そういったことを踏まえて総合的に判断して土曜日にさせていただきました」(萩原師)15日の新潟競馬(3歳未勝利・ダ1800m)に三浦騎手で出走いたします。

 

 

元出資馬 ペルレンケッテの2番仔で、募集当時から注目していた1頭。脚元、そしてノドにも疾患を抱えており、一時はデビューも危ぶまれましたが、なんとか未勝利戦のあるうちに間にあいました。

ここまでデビューが遅くなり、何とか間に合わせたという感も拭えないだけに、常識的に考えれば厳しいと言わざるをえませんが、『このクラスを突破しても不思議ではないと思うくらいの体をしている馬』という師の見立ても。

中身がシッカリと出来上がっていれば……という印象ですが、はたしてどうでしょうか。

 

 

新潟4R ▲2バンデアミール

 

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最後は、2頭が勝ち上がりかけて挑む新潟7R。

 

クラブ発表の厩舎コメント

エルサフィーロ

20/8/12  栗田厩舎

  • 12日は美浦坂路で追い切りました(52秒5-39秒2-25秒9-12秒1)。「今週末の出走に備えて今朝しっかりと動かすことにしました。コンディション、気性など、今のこの馬の状態を知ってもらったうえでレースへ臨んでもらいたいと思い内田騎手に跨ってもらい、坂路に入り3頭併せの一番後ろから終いを伸ばしてもらいました。動きは良く、レースへ向かうに問題ないと思えるものでした。調教後、内田さんに感触を聞くと、気性面はそこまで気にならないということでしたね。ただ、調教のほうがまだ良くて競馬では違うこともあり得る馬なので、気をつけて臨んでほしいということは伝えておきました。今回は芝1800mに条件を変更します。最近のレースっぷりを見ると、砂もあったでしょうが揉まれて力を出し切れていないような状況に思えます。まずキックバックの不安を少なくするためにダートから芝へ、そして、スパッと切れるタイプというわけでもないので、ゆったりと入りやすい新潟外回りで前々から押し切るような競馬をさせたいと考えました。血統、そして気性的に距離がピッタリとは言えないのかもしれませんが、これまでのレース内容から同じような条件を使っていても厳しいと思えるので、内田さんにビシッと動かしてもらってこの馬の出せていない良さを引き出せればと思っています。今日も着けましたが、より前向きさを出せるように矯正馬具の着用も考えています。実質的にラストチャンスになるでしょうし、何とかモノにしてほしいです」(栗田師)15日の新潟競馬(3歳未勝利・芝1800m)に内田騎手で出走を予定しています。

イルミナル

20/8/12  奥村武厩舎

  • 12日は美浦坂路で追い切りました(52秒3-38秒3-24秒7-12秒1)。「今週土曜日の競馬に備えて今朝追い切りを行いました。徐々に上がってきている状況で態勢は整いつつあることは把握できていたので、直前はジョッキーに感触を確かめてもらおうと思い戸崎ジョッキーに跨ってもらいました。実際のところ、問題ない動きを見せており、力を出せる状態にはあると思います。ジョッキーも“おとせないレース”ということを認識してくれていたので、気持ちを込めて臨んでくれるはずです。皮膚の状態はまだ100パーセントとは言えませんが入厩後悪化はしていませんし、体調が下降するような様子もなかったので対応してくれるはずです。これまでの走りっぷりからも上位と言っていいはずで、前走は行き場を失ったところもありましたし続戦3戦目だったこともあるでしょうから、仕切り直したここで決めてもらいたいです」(奥村武師)15日の新潟競馬(3歳未勝利・芝1800m)に戸崎騎手で出走を予定しています。

 

 

 

すでに勝ち上がれるだけの能力があることを証明している イルミナルですが、2戦目で同じクラブ馬のグレイトオーサーと出し分けさえしていれば……と悔やまれます 。

あのレースから歯車が狂ってしまった感じで、まさかこの時期まで勝ち上がれないとは思いもよりませんでした。

体調さえ整っていれば、いつ勝ち上がっても不思議はありませんし、ここはメンバーにも恵まれた印象。これまでの更新から、天栄サイドと厩舎サイドがあまり上手く連携できていないのでは?と感じられる点が気掛かりですが、残された期間を考えてもここで決めたいところでしょう。

 

いっぽうの エルサフィーロは、これまで4戦して1度も掲示板に載ったことがなく、まさに崖っぷち。

再び芝に戻して活路を見出したいところですが、外回りの1800mは距離的に厳しいかもしれません。

 

 

新潟7R ◎13イルミナル △2エルサフィーロ

 

※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています