ダービーが終わり、今週から中央競馬では新しいサイクルがスタート。
東西で2歳の新馬戦が始まり、モーリス、ドゥラメンテといった注目の新種牡馬たちの産駒がデビューします。上半期の3歳路線では、キズナやエピファネイアの初年度産駒が大活躍しましたから、一口馬主としても目が離せません。
生産者をはじめ、国内外のホースマンたちが固唾を飲んで見守るなか、最初の勝ち名乗りを挙げるのは、はたしてどの新種牡馬の産駒でしょうか!?
さて。土曜日は阪神競馬場で重賞・鳴尾記念が行われ、キャロットクラブからは石坂公厩舎の ジェシーがエントリー。さっそく陣営のコメントをチェックしてみましょう。
クラブ発表の厩舎コメント
20/6/3 石坂公厩舎
- 3日は栗東CWコースで追い切りました。「先週コースでしっかりやりましたし、週末日曜にも坂路で併せて14-14ぐらいの時計は出しているので、今朝は併せてサラッと馬なり程度に留めました。時計的には6ハロン87秒台と目立ちませんが、今週は気温が高いこともありますし、このぐらいでちょうどいいでしょう。順調に仕上げることができましたし、チークピーシーズの効果を期待したいですね」(石坂公師)6日の阪神競馬(鳴尾記念・芝2000m)に坂井騎手で出走を予定しています。
オープン入り後に続く ジェシーですが、4月に石坂公転厩をしてから、今回が2戦目となります。厩舎サイドも手探りだった前走時とは違い、今回は仕上げやすかったのではないでしょうか。
これまでの成績からは強気になれませんが、条件戦を2勝した得意舞台に替わるのは好材料。重賞だけに相手は格段に強くなりますが、舞台設定は申し分ありませんから、少しでも前進を期待したいところです。
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続いては、東京4R未勝利戦で初勝利を目指す イルミナル。
クラブ発表の厩舎コメント
20/6/3 奥村武厩舎
- 3日は美浦坂路で追い切りました(54秒7-39秒6-25秒7-12秒5)。「先週、大きめも交えつつコンスタントに動かしてきたところ、カイバ食いを保ちながら代謝が良くなってきたのか、伸びてきていた毛も徐々に抜け出しており、疲れが出ていたレース直後より状態は上がってきているように思えます。そのことを踏まえつつ今朝追い切りをかけました。今日はプレッシャーをそこまでかけたくなかったので先行する形でこの馬のリズムで走らせていて、弾ける感じは依然としてあり、前走時の出来をキープできていると言えると思います。正直、上積みこそないですが、マイルに戻す今回、何とかいい結果を出して今後につなげたいです」(奥村武師)6日の東京競馬(3歳未勝利・芝1600m)にルメール騎手で出走を予定しています。
確勝を期して臨んだ前走で、よもやの敗戦を喫してしまった イルミナル。距離延長、道悪、とあまり良い条件ではなかったとはいえ、メンバーを考えれば勝っておきたい一戦でした。
420キロ台という小柄な牝馬を2戦連続で使った後だけに、さすがに短期放牧を挟むかと思われましたが、陣営は続戦を選択。この決断が、はたして吉と出るか凶と出るか?
能力的には今の未勝利組の中では上位の存在ですから、体調に問題さえなければ、といったところでしょう。
東京4R ▲7イルミナル
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続いては、2頭が出走する阪神6レース。
クラブ発表の厩舎コメント
レイパパレ
20/6/3 高野厩舎
- 3日は栗東坂路で追い切りました(54秒0-38秒9-24秒9-12秒4)。「今朝は坂路で併せて追い切りました。攻め駆けする馬と併せて終いしっかり動かしましたが、弾むような走りで好調ぶりが伝わってきますよ。能力的にもいきなりから期待しています」(高野師)6日の阪神競馬(3歳上1勝クラス・牝馬限定・芝1600m)に川田騎手で出走を予定しています。
アメリカンウェイク
20/6/3 長谷川厩舎
- 3日は栗東坂路で追い切りました(53秒3-38秒3-24秒6-12秒0)。「この中間の様子からも今週の競馬で十分態勢が整うと見て、牝馬限定の1600m戦に北村友一騎手で向かうことにしました。今朝は最終調整ということで坂路でサッと時計を出しています。いいタイムが出ていますが、時計云々よりも体の使い方が徐々に良くなってきている感じがありますので、まずはマイルでどのくらいやれるか見てみたいと思います」(長谷川師)6日の阪神競馬(3歳上1勝クラス・牝馬限定・芝1600m)に北村友騎手で出走を予定しています。
1月にデビュー戦を快勝した レイパパレは、小柄な牝馬ということもあり、さらなる成長を促すために外厩へと放牧に出されていました。
先週の更新では陣営から『以前よりパワーがついて走り方が力強くなっている』というコメントが出ており、放牧の効果はてきめんだった様子。今週の力強いコメントからも、陣営の自信のほどが窺えます。シャイニングレイの全妹という期待の良血馬が、いよいよ軌道に乗ってきそうな雰囲気です。
いっぽうの、アメリカンウェイクは レイパパレよりも1つ年上の4歳牝馬。
ノドの手術明け、長谷川厩舎への転厩初戦と、今回は厳しい条件での出走となり、さすがに勝ち負けまでは難しそうな印象。
新天地での飛躍を目指すためにも、まずは見どころのあるレースを、といったところではないでしょうか。
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最後は、阪神12R で3勝目を目指す ジェネティクス。
クラブ発表の厩舎コメント
20/6/4 西村厩舎
- 3日は栗東坂路で追い切りました(55秒3-39秒0-24秒7-12秒0)。4日は軽めの調整を行いました。「水曜日は坂路で単走の追い切りを行いました。先週の1本でほぼ態勢は整ったと見ていたので、今週は終い重点ですが、いい反応でしたよ。いい状態に仕上がりました」(西村師)6日の阪神競馬(3歳上2勝クラス・ダ1200m)に松山騎手で出走いたします。
2月に2勝目を挙げオープン入りを果たしましたが、中央にはダート1200mの3歳オープンレースがないため、ここまで待機。
古馬との力関係は読めませんが、後続に3馬身以上の差をつけた前走の勝ちっぷりからも、即通用の可能性は十分にありそうです。
阪神12R ◎5ジェネティクス
※予想記事では出資有無に関係なくキャロットクラブの出走予定馬をメインに注目馬をピックアップしています