少数精鋭で重賞制覇をめざす

年1-2頭の出資で重賞制覇をめざす一口馬主のブログ。※当ブログに掲載されている写真やテキストはキャロットクラブの許可をいただき転載・引用しています

11月9日(土) 競馬の予想

メルボルンCに挑戦した メールドグラースは、厳しい展開になり惜しくもGI連勝を飾ることができませんでしたが、今週末は クルーガーフレミントン競馬場で行われるマッキノンSに出走しGI初勝利を目指します。

 

簡便なものとはいえ前走後にノドの手術を受けることとなり、一時は予定していたマッキノンSをパスして帰国するプランが伝えられました。ところが、術後の経過がすこぶる順調ということで話が一転。当初のプランどおりに出走することが決まりました。

 

日本での馬券発売こそありませんが、クルーガーは今年のキャロットクラブによる豪州遠征の口火をきった立役者です。今回は態勢が万全とはいえないだけに厳しいレースになるかもしれませんが、感謝の気持ちを込めて日本からエールを送りたいと思います。

 

 

さて、JRAでは日曜日に秋のNo1牝馬決定戦・エリザベス女王杯が行われますが、それに先立つ土曜日には東西で注目の重賞が行われます。

 

まず、京都競馬場で行われるデイリー杯2歳Sには、キャロットクラブから素質馬2頭がエントリー。さっそく陣営のコメントをチェックしておきましょう。

 

クラブ発表の厩舎コメント

サクセッション

19/11/6  国枝厩舎

  • 6日は美浦南Wコースで追い切りました(65秒7-51秒1-37秒4-12秒5)。「今週来日したオイシンに早速調教に乗ってもらうことにしました。前の馬を見ながら進めて直線を伸ばしてもらったわけですが、少し気持ちが逸れるところを上手くなだめて整えてくれていましたし、終いの伸びも良かった。関西圏への輸送はやってみないとわからないものの、心身の状態をうまく保って向かえれば楽しみだと思っていますよ」(国枝師)「前半は少し行きたがるところを見せたものの落ち着かせたら大丈夫でしたね。調教では折り合いをつけることに特化したハミを使っていましたが、レースではこのハミである必要はないということを伝えました。よりスピードを出せるようにし、この馬の良さを発揮できるようにしたいと思っています」(マーフィー騎手)9日の京都競馬(デイリー杯2歳S・芝1600m)にマーフィー騎手で出走を予定しています。

 

ライティア

19/11/6  石坂正厩舎

  • 6日は栗東坂路で追い切りました(53秒0-38秒2-25秒0-12秒7)。「今朝は坂路で追い切りを行いました。併せてちょうどいい負荷をかけられたと思いますし、軽快な動きで見ていて状態の良さが感じられました。カイバは決してバリバリ食べているわけではありませんが、それでも小柄なこの馬なりに体つきはキープすることができています。実戦を使った分の上積みはあるでしょうし、重賞のここでもいい走りをしてくれると思います」(石坂正師)9日の京都競馬(デイリー杯2歳S・芝1600m)に北村友騎手で出走を予定しています。

 

 

先週のファンタジーSでは、キャロットクラブの レシステンシアが見事にデビュー2連勝を飾り優勝。はたして、デイリー杯出走組は、この勝利に続くことができるでしょうか?

 

 

まず サクセッションは、今回のメンバー中で唯一の2戦2勝馬。東京、中山と異なる競馬場で結果を残しており、デビュー戦は差し切り、2戦目は逃げ切りと展開も不問なタイプです。

 

クルーガーの全弟という血統も魅力十分で、初の関西遠征でイレ込むようなことがなければ重賞でも好勝負ができるのではないでしょうか。

 

 

いっぽうの ライティアは、元出資馬でオークスを制した シンハライトの全妹という良血馬。事情があり妹には出資できませんでしたが、募集時より注目している個人的な期待馬です。

 

血統面から重賞で好勝負できるだけのポテンシャルを秘めていると思いますが、この血統はとにかく阪神巧者が多いのが特徴。アダムスピークリラヴァティシンハライト と重賞ウイナーに輝いた兄や姉はすべて阪神コースで重賞を勝っていますが、一方で京都コースでの重賞勝ちはありません。兄姉の実績から、もし馬券で狙うのであれば阪神コースに出走したときのほうがよさそうです。

 

また、ライティアは小柄だったシンハライトよりもさらに小さく、これまでの追い切りのほとんどが馬なり調教。馬体重が増加傾向になり、手加減なく攻め馬ができるようになってからが本番ではないでしょうか。

 

 

京都11R ◎4サクセッション ☆8ライティア

 

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また、東京競馬場で行われる武蔵野Sでは、今年の中京記念を制した グルーヴィットがダート重賞に挑戦します。

 

こちらも陣営のコメントをチェックしておきましょう。

 

クラブ発表の厩舎コメント

19/11/6  松永幹厩舎

  • 6日は栗東坂路で追い切りました(53秒4-39秒1-25秒1-12秒8)。「今朝はスミヨン騎手に乗ってもらい、坂路で追い切りを行いました。そこまで強い負荷はかけていませんが、ジョッキーはいい感触を掴んでくれたようですし、東京への輸送があることを考慮すればちょうどいい内容だったと思います。相手も手強いので決して簡単にはいかないでしょうが、この馬もデビュー戦からダートで連勝してきていますし、ここでどんな競馬をしてくれるか楽しみにしています」(松永幹師)9日の東京競馬(武蔵野S・ダ1600m)にスミヨン騎手で出走を予定しています。

 

 

前走のレース後に、陣営は敗因のひとつの可能性として右回りコースを挙げており、久しぶりにダート戦を選んだ背景には、芝ダートの違いのほかにコースの回りも関係がありそう。

 

ここで好走できれば来年のフェブラリーSも視野に入ってくるだけに、今後の路線を決めるうえでも重要な一戦となりそうです。

 

ただ、馬券を買う立場としてみれば、芝の重賞勝ちがあるため 同じ3歳馬のデュープロセスよりも1キロ重い斤量を背負わされる点はマイナス。

 

そのほか、GI出走に向けてとりこぼせない エアアルマスなど出走メンバーに強敵が多く、上位争いをするためには展開の助けが欲しいところ。

 

 

東京11R ☆1グルーヴィット

 

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また、この日は2頭のキャロットクラブ馬がデビューを予定しています。

 

こちらも陣営のコメントをチェックしておきましょう。まずは福島5Rでデビューする  シーズンズギフトから。

 

クラブ発表の厩舎コメント

19/11/6  黒岩厩舎

  • 6日は美浦南Wコースで追い切りました(66秒2-51秒6-38秒2-12秒6)。「先週ジョッキーに感触を確かめてもらったので当該週の追い切りは状況に合わせて最終調整を行えるようにスタッフで対応しました。3頭の2番手を進み、直線では実質2頭併せの形になったのですが終いまで余力ある動きを見せてくれましたよ。デビュー戦へ向かうには十分と思える動きでした。課題を挙げれば正直言うといろいろあります。手前に偏りがあるのは、癖というよりも体の完成度によるものでしょう。芯がまだしっかりとしきれていない分だけアンバランスな面が出てくるのだと思います。また、相変わらずカイバの食いは旺盛ではありませんが、攻めてきたことで食べられなくなってきたというわけではありません。精神的にはオンオフの切り替えができているようで体が極端に細くなっているわけでもないと思うので、いい経験を積ませて成長を図っていければより楽しみになってくると思っています」(黒岩師)9日の福島競馬(2歳新馬・芝2000m)に丸山騎手で出走を予定しています。

 

 

両親が共に元キャロットクラブ所属馬という理想的なOur Blood。先週の新馬戦では、同じく両親がクラブ所属馬だった クラヴェルが勝ち名乗りを挙げていますから、それに続きたいところです。

 

ただ、陣営が"いい経験を積ませて…"とコメントしている点は気になりますね。この馬に対する理想が高いだけにジャッジが厳しくなっているという可能性は十分に考えられますが、これまでにデビューした半兄と半姉がいずれもJRAでは未勝利に終わったという点も考慮すれば、初戦は様子を見たほうが無難かもしれません。

 

 

福島5R ▲9シーズンズギフト

 

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続いては、京都6Rでデビューする カイザーライン

 

クラブ発表の厩舎コメント

19/11/6  藤原英厩舎

  • 6日は栗東坂路で追い切りました(54秒1-39秒4-25秒4-12秒4)。「今朝は坂路で単走の追い切りを行いました。終いまでしっかりとした動きでいい調整ができたと思いますし、脚元もここまでしっかりとケアをすることで落ち着いた状態を保つことができています。ただ、じっくりと乗り込んで力を出せる仕上がりで臨めると思っていたところ、予定していたデットーリ騎手が騎乗停止になるとは予想外で・・・。楽しみにしていた会員の皆様には申し訳ありませんが、鞍上については改めて検討していきます」(藤原英師)9日の京都競馬(2歳新馬・ダ1800m)に出走を予定しています。

 

 

こちらも両親が共に元キャロットクラブ所属馬というOur Bloodですね。しかも、こちらは 菊花賞馬 x 秋華賞馬 という夢のような配合ですから期待は膨らみます。

 

脚元への負担などを考慮してダートデビューとなりましたが、募集当時から雄大な馬体で管囲が太く、いかにもパワーがありそうなタイプに映りましたから、ダート自体は問題がないように感じます。同じ藤原英厩舎の現役馬に、ダートでデビューして後に芝のGIを制した ミスターメロディがいますから、適性さえあれば将来的に芝で活躍することも十分に可能でしょう。

 

追い切りの動きからは好仕上がりを感じさせますし、予定していたデットーリ騎手が騎乗停止になっても、たまたまデムーロ騎手が空いていたという運の強さも持っています。デビュー戦から、両親の名に恥じぬ走りを見せてくれるのではないでしょうか。

 

 

京都6R ◎15カイザーライン